兵庫県公立高等学校 2022年出題傾向リサーチ
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兵庫県公立高等学校 2022年出題傾向リサーチ

高校受験 SAPIX中学部

英語

Ⅰ リスニング問題:小問数8

問題はすべて選択問題です。1は会話に続く正しい応答文を選択するもので、放送は1回しか流れないため注意が必要です。2は会話の内容に関する質問に答えるものです。3はまとまりのある英文を聞き、その内容に関する質問に答えるものです。2、3の放送は2回ずつ流れます。

Ⅱ スピーチの読解(約260語):小問数7

テレビ会議でのシンガポールの高校生たちの発言を読み、空所に入る適切な語句を選択する問題です。3の並べかえ英作文では、与えられた単語から表現の候補が複数あることがわかります。内容をふまえ、正しい表現を選択する力が求められました。

Ⅲ 説明文の読解(約450語):小問数6

魚群探知機に関する説明文です。本文の内容をまとめたポスターの空所に入る語句を選択する問題でした。新旧の機械の違いを整理して、段落ごとに内容を確認すると、効率的に問題が解けます。

Ⅳ 対話文の読解(約350語):小問数7

道の駅について話す高校生の対話文です。1~4は本文の空所に入る語句を選択する問題、5は本文の内容をまとめた英文内に、適語を抜き出して補う問題です。特に5の(い)では、本文と問題文ともに正確に読み取る必要がありました。

Ⅴ 語形変化・適語補充:小問数9

1は英文の空所に、動詞を適切な形に変えて補充する問題です。不定詞や動名詞の知識が問われました。2は例年英単語に関する問題が出ます。2022年は地球における水の循環について書かれた英文の空所に適語を補う形式でした。3は対話文とイラストを参考に、空所に入る語句を答える問題でした。例年通り熟語の知識が問われました。

数学

①小問集合

(1)正負の数の計算、(2)文字式の計算、(3)平方根の計算、(4)因数分解、(5)二次方程式、(6)反比例、(7)多角形の外角、(8)箱ひげ図の8問構成でした。例年同様、基本問題ばかりなので、手早く正確に解答したいところです。

②文章題

ダイヤグラムを利用した速さの文章題でした。(3)までは基本問題です。(4)は条件通りにグラフを書けたかどうかがポイントでした。

③円

円に内接する三角形と平行線を利用して、長さや面積を調べる問題でした。穴埋め形式の証明と円に関する典型問題なので、類題を解いたことがある受検生が多かったと思われます。

④二次関数

2つの放物線上に点をとり、座標を調べていく問題でした。(3)①までは基礎的な問題です。(3)②は計算が少し煩雑になるので、ミスに注意して解き進める必要がありました。

⑤場合の数・確率

3つの袋からアルファベットが書かれたカードを取り出す場合の数や確率の問題でした。(2)では正四角すいの頂点を結んでできる図形について考える必要もあり、丁寧に数え上げる力が求められました。

⑥文章題

2021年同様、会話文を読みながら考える問題で、話題は東京オリンピックという受検生にとっても身近なものでした。計算は平易なものばかりなので、どのくらい時間をかけられたかどうかで差がついたものと思われます。

国語

①資料の読解

身の回りにある製品に関して「課題文」「会話文」「発表資料」に基づいた問いが出されました。各資料は短めで読み取りに時間はかからないので、確実に得点するためには設問条件を正確に把握する必要があります。

②『世説新語』

中国南北朝時代の漢文と、その書き下し文からの出題でした。文章は短く、適宜注釈が付されているので、内容把握にはあまり時間を取られなかったと思われます。例年通り、返り点の問題が出されました。

③『徒然草』

鎌倉時代末期の随筆文からの出題でした。文章は短めですが、登場人物のやりとりを介して表現されている筆者の主張を正確に把握する必要があります。歴史的仮名遣いの問題は失点を避けたいものでした。

④鈴村ふみ『櫓太鼓がきこえる』

失敗を経験した主人公が自分を見つめ直し、ひたむきに努力しようとする姿を描いた小説文でした。舞台は相撲の世界ですが、主人公の年齢が受検生と近く、読み取りにくさはありません。記号選択は登場人物の心情把握が中心なので、根拠になる言動を正確に把握する必要がありました。

⑤森田真生『計算する生命』

生命の本質が、外部からの影響によるものか、内部からの自律的なものかを論じた文章でした。注釈があり、文章の長さは標準的ですが、自然科学に関するなじみのない言葉があり、全体の中で最も内容把握に時間を要する大問だと言えます。最後の大問ということもふまえると、得点に差がついたものだと考えられます。

理科

①人体(生物)

人体の信号の伝わり方や、筋肉の動きなどを扱った問題でした。前半は主に基礎的な内容でしたが、(3)では複雑な条件を処理する分析力が求められました。後半でも一部で力学に関する理解や、筋肉の動き方について考える力が求められました。

②岩石、地震(地学)

火成岩と地震を題材とした問題でした。火成岩の問題は基礎的な知識と、観察結果から分析する力が必要でした。地震については典型的な内容でしたが、(4)については分析力を必要としました。

③化学電池、中和(化学)

前半は燃料電池に関する問題でした。典型的な内容が多く、解きやすかったと思われます。後半は硫酸と水酸化バリウム水溶液の中和に関する問題でした。(4)は溶液内のイオンの個数を考えて計算する問題で、差がつきやすかったと考えられます。

④電流、運動(物理)

前半は電気器具の利用についての問題で、一部では数学的な考え方を必要としました。また、消費電力と電力量についても一定の理解が必要で、計算も煩雑です。後半は斜面上を運動する物体に関する問題で、典型的な題材でしたが、計算量が多く、物体の運動に関する深い理解も求められました。

社会

①地理総合

例年通り、日本地理・世界地理の総合問題でした。世界地理は、自然・気候・貿易・エネルギー問題など頻出の分野からの出題であり、難度、形式ともに標準的でした。日本地理は主に関東地方・中部地方が扱われ、図や表にある情報を整理し、出題者の意図をふまえて解答を作成しなければならない問題も出されたため、世界地理よりも難度が高めでした。

②日本史

古代から近現代までの日本史から出題されました。古代から近世にかけては歴史上有名な図を題材として出題されました。関連する知識をもとに図を観察しながら正答を導くもので、知識と図の観察の双方をバランス良く活用することが必要でした。近現代に関しては、産業や文化を中心として問われていて、これらが時代とともにどのように変化していったかを整理しておく必要がありました。記号選択問題は2つの選択肢の正誤をそれぞれ判断する4択形式のものが多く、通常の選択問題よりも正確な知識が試されるものでした。

③公民総合

経済分野を主とする公民総合問題でした。財政や情報化など今の日本が抱える問題を題材にさまざまな分野から幅広く問われました。ニュースで目にする日本社会が抱える問題点に対して、習得した知識を活用して自分なりの視点を持つことを心掛けていた受検生にとっては取り組みやすい大問であったと言えます。経済分野に関しては、重要語句を暗記していなくても、各項目の原理を理解していれば正答を選べる問題が多く出されました。

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