早稲田実業学校高等部 2020年出題傾向リサーチ
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早稲田実業学校高等部 2020年出題傾向リサーチ

英語

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①空欄補充:小問数5
2つの英文の空所に共通する単語を答える形式でした。多義語に関する知識が問われています。
②誤文選択:小問数3
10 個の選択肢から誤りを含む文を3つ答える形式でした。
③並べかえ英作文:小問数3
日本文に合うように単語を並べかえる頻出の形式でした。 
④和文英訳:小問数2
指定された日本文を英文にする形式です。①では文頭の単語が指定され、使う英語表現が限定されています。
⑤説明文の読解( 約300 語):小問数3
食品科学で作られた人工肉についての説明文でした。4つの英文を筋が通るように並べる問2や、問3の記述問題は時間を要する難問でした。
⑥説明文の読解( 約505 語):小問数9
運について、科学的に分析をした説明文でした。問2、問4では本文を理解したうえで、本文にはない別の事例に当てはめる必要があり、思考力が試されています。
⑦物語文の読解( 約1205 語):小問数12
自分の犯した過ちを後悔する少女の物語文でした。省略を補う問2、問5や、主人公の心情を説明する記述問題など、本文内容の理解度が大きく関わるものが中心です。
⑧リスニング問題:小問数13
試験開始50 分後からの実施でした。Ⅰは応答文選択、ⅡとⅢは対話文に関する選択問題、Ⅳは英文の要約文完成で例年通りの形式でした。Ⅳでは数字の聞き取りが出ました。

数学

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①小問集合
(1) 因数分解、(2) 確率、(3) 二次方程式の応用、(4) 資料の整理、(5) 円周角の5問からなる小問集合でした。早実高の受験生にとっては取り組みやすく、なるべく完答したい大問でした。
②作図・空間図形
(1) 特別角の作図、(2)①平行線による三角形の相似の証明②三角錐の体積に関する出題でした。2019年に続いて作図が出されましたが基礎的な問題でした。(2)②は必要な図を取り出して考えることで解きやすくなったことでしょう。
③連立方程式の応用
連立方程式の解が存在しないための条件について考える問題でした。与えられた方程式を直線の式として捉えられるかどうかが鍵でした。類題を解いたことがあるかないかで差がついたと思われます。
④二次関数
放物線と原点を通る2直線の交点を結んだ直線に関する問題でした。(1)(2) は二次関数の基本問題で、確実に正解したいところです。(3) は整数の分野の理解も求められる応用問題でした。
⑤平面図形
長方形の3つの辺に接する円に関する問題でした。(2)(3) では1つの点を中心として長方形を回転させた図を描きながら、それぞれの頂点がどのように移動するのかを丁寧に調べる必要がありました。

国語

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①有島武郎『卑怯者』
勇気のない自分自身に対する葛藤を描いた小説文でした。現代小説ではあまり見られない表現を含むので、読みづらさを感じた受験生もいたと考えられます。設問の大半は内容理解や心情把握に関するものでしたが、記号選択の選択肢にまぎらわしいものはなく、文章全体にわたって落ち着いて読むことができれば十分に対応できる難度でした。知識分野からは、語句の知識と文学史が1問ずつ出されています。
②加藤重広『言語学講義』
AIによる翻訳について言語学の視点から考察した文章です。文章量は少ないながら、空欄補充形式の記述2問と制限字数50字の記述1問が出されていて、ここが大問2攻略の鍵となりました。いずれの問題も使用すべき語句が指定されているため、書くべきポイントをしっかりと意識して解かないと得点になりません。また、空欄補充4問では空欄部前後の文脈をきちんと把握することが求められました。そのほか、漢字の書き取り3問が出されています。
③『宇治拾遺物語』
鎌倉時代成立の説話からの出題でした。登場人物は少なく、文中の言葉も平易だったので、きちんと読んでいけば文章の概要を掴むことは難しくなかったと思われます。ただし、各設問では細部への理解度が試されたため、正確な文脈把握ができていないと得点には結びつきません。特に問5では、波線部前後の表現に着目して動作の主体を的確に判断していくことが求められました。知識問題としては歴史的仮名遣いのほかに旧国名に関するものが出されましたが、寺院の所在地が問われているため地理の知識も必要でした。

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