埼玉県公立高校 2021年入学者選抜問題分析
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埼玉県公立高校 2021年入学者選抜問題分析

英語(学力検査問題)

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①リスニング問題:小問数11
2020 年とほぼ同様の出題です。イラストを選ぶ問題や、会話に続く表現を選ぶ問題、内容理解を測る問題といった多様な形式と、指示文も含め全文が英語で放送される点が特徴です。試験開始後すぐに放送が行われ、あらかじめ問題を見ることはできません。一方で、すべての英文が2回放送されるため、放送を聞きながらほかの問題に目を通すことができます。内容は学校選択問題と同じですが、こちらは放送される指示文が一部印字されています。
②適語補充:小問数4
例年と同様に、英語のメモにある空所にあてはまる単語を日本語のメモをもとに答える問題です。答えとなるのはいずれも基本単語であり、確実に正解しておきたい大問です。
③物語文の読解(約210語):小問数5
中学生の男の子が、妹が初めて自転車に乗る練習をするのに付き添う物語文です。英語で解答を記述する問題は、本文中の表現を参考に解答することが可能です。
④対話文の読解(約715語):小問数8
家の構造や大掃除の時期の違いなど、日本を中心として、国ごとに異なる文化についての対話文とスピーチの英文が含まれる大問です。2020 年と同様に、本文の内容をふまえた条件英作文が出されています。
⑤手紙文の読解(約185語):小問数3
2020 年と同様に、友人からのメールの英文です。内容についての問題と、条件に従って3文以上の英文を書く問題が出されています。父親の大阪旅行についての内容で、2020 年よりも身近でイメージしやすいものでした。英作文のテーマも、日頃から練習を積む中で一度は書いたことがあるだろう取り組みやすいものです。

英語学力

英語(学校選択問題)

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①リスニング問題:小問数11
2020 年とほぼ同様の出題です。イラストを選ぶ問題や、会話に続く表現を選ぶ問題、内容理解を測る問題といった多様な形式と、指示文も含め全文が英語で放送される点が特徴です。試験開始後すぐに放送が行われ、あらかじめ問題を見ることはできません。一方で、すべての英文が2回放送されるため、放送を聞きながらほかの問題に目を通すことができます。内容は学力検査問題と同じですが、こちらは放送される指示文の印字がありません。
②対話文の読解(約920語):小問数8
家の構造や大掃除の時期の違いなど、日本を中心として、国ごとに異なる文化についての対話文とスピーチの英文が含まれる大問です。例年とほぼ出題傾向は変わらず、1~4のセクションそれぞれの内容に関する問題のほか、すべての英文に基づいて、適切な内容を選ぶ問題も出されています。
③エッセイの読解(約880語):小問数11
水棲生物の共生について、水族館に行って学んだ高校生の目線から書かれたエッセイです。問5の英文記述問題は、下線がないため、本文中の該当箇所を探す必要があります。要約文中の空所に適切な英語を2語ずつ補う問6は、2020 年に続いての出題です。本文中の表現を設問の空所に適した形に書きかえる必要があります。
④自由英作文:小問数1
2020 年と同様、テーマを示す英文の最後の質問に対する答えを、理由が伝わるように記述する問題です。読むべき英文が90 語近くあるので、それを読む時間も含めての時間配分が必要です。頻出のテーマではありませんが、身近なものであったため、書きやすい英作文だと思われます。

英語選択

数学(学力検査問題)

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①小問集合
2020 年と同様に16 問の小問集合でした。そのほとんどが基本問題なので、ミスなく完答を目指したいところです。(13) は有効数字についての理解が必要でした。(16) の記述問題は学校選択問題と同じテーマですが、実際にひもの長さを求めることも容易なので、何を書けばよいかを悩むこともなかったと思われます。
②小問集合
(1) は2点から等しい距離にある点の作図、(2) は座標平面上の三角形の面積についての出題でした。どちらも基本問題なので、類題演習の経験がある受検生がほとんどだったのではないでしょうか。確実に完答しておきたい大問です。
③整数
ある数式に自然数を代入していき、それを整数で割ったときの余りについて考察する問題でした。(1)は基本問題なので正解したいところです。(2) は題意を正しく読み取り、指定された書き出しに続けて記述する力が求められました。
④平面図形
三角形と角の二等分線に関する問題でした。与えられた条件を図に描き込んで整理することが正解への第一歩です。(1) の結論を利用することができれば、(2)(3) は正解にたどり着けたことでしょう。

数学学力

数学(学校選択問題)

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①小問集合
小問数は10 問で、難度は2020 年と同様でした。(10) は解答のみならず途中の説明も要求されたため、解くのに時間がかかってしまった受検生も少なくなかったと思われます。
②小問集合
(1) 作図、(2) 座標平面上における三角形の回転体に関する問題でした。(1)(2) どちらも典型問題なので、完答を目指したい大問です。
③整数
ある数式に自然数を代入していき、それを整数で割ったときの余りについて考察する問題でした。(1)は基本問題なので正解したいところです。(2) は題意を正しく把握できなかった受検生も多かったと思われます。まずは、具体的な数で調べていくことがポイントでした。
④平面図形
三角形と角の二等分線に関する問題でした。与えられた条件を図に描き込んで整理することが正解への第一歩です。(2) の証明はさまざまな解法が考えられますが、方針を立てられてもそれを文章にまとめることが難しかったかもしれません。
⑤平面図形
台形の周上を動く2つの点を含む三角形の面積について考える問題でした。(1) は類題演習の経験があったと思われる問題なので、ミスは許されません。(2)(3) は丁寧に場合分けをしなければならず、ここまでに時間を多く残すことが重要でした。

数学選択

国語

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①一色さゆり『ピカソになれない私たち』
東京の美術大学を舞台にした小説文からの出題です。二人が会話している一続きの場面であり、文章内容は分かりやすいものでした。悩みを抱えていた主人公の内面がどのように変化していくのかを正確に読み取っていくことが求められました。問5は例年通り表現技法に関する記号選択でした。
②漢字の読み取り・書き取り・知識・会話文
漢字と文法の知識は形式、難度ともに例年通りのものでした。会話文形式の問4では効果的な発表方法について問われました。読解力に加えて表現力が重視されてきている昨今の傾向が反映されたものと言えます。
③河野哲也『人は語り続けるとき、考えていない』
歩くことと哲学的思考との関係性について述べた文章からの出題です。問5は例年通り指定語句を用いた空欄補充形式の記述でした。文中で指定語句が用いられている箇所の周辺の内容をまとめれば解答できるものなので、確実に得点したいところです。
④『徒然草』
蹴鞠に関する章段からの出題です。前半に逸話そのものが紹介され、後半には逸話を聞いた人物の反応が書かれているという構造の文章でした。動詞の主語や発話者を丁寧に把握していけば十分読解できる難度でした。
⑤条件作文
資料を参考にしながら「ボランティア活動に期待すること」について自分の考えを述べるという内容でした。具体例は思いつきやすいテーマでしたが、際だって特徴的なデータのないグラフが示されたため、着目点の選択に戸惑った受検生も多かったと思われます。

国語

理科

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①小問集合(物理・化学・生物・地学)
例年通り、各分野から2問ずつ出されました。基礎レベルの問題のため、全問正解したい内容でした。
②地震(地学)
地震について問1~4は基本的な知識を確認する内容で、問5(1) は計算処理を要する問題でした。問5(2) は状況を正確に把握し、分析する力が問われました。
③動物(生物)
動物の骨格に関する問題です。問2の記述問題では、表現力とともに内容の理解が求められました。また、問3はてこに関する計算問題で、難しく感じた受検生もいたかもしれません。それ以外の問題に関してはミスなく解きたい内容でした。
④化学電池(化学)
化学電池についての出題でした。問3に関しては指定語句が多く、文章を整理する必要がありました。扱われているテーマはやや難度が高いもので、習熟度によって、大きな差がつく大問でした。
⑤電流(物理)
電気回路に関する問題でした。熱量に関する問題は計算量が多かったため、丁寧に処理する必要がありました。全体としては典型問題が多く、取りこぼしは最小限にとどめたい内容でした。

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社会

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①世界地理
世界地図が題材とされ、三大洋、チリの貿易の特色、気候に関する基礎知識が求められました。例年通り、各国の統計資料を読み取る問題も出され、問われていることを落ち着いて検討する必要がありました。
②日本地理
近畿・中国・四国地方が題材とされ、地形図は島根県が取り上げられました。日本の自然環境や産業の地域的な特色を、統計資料の中から読み取っていく力が求められました。
③前近代史
5つの異なる時代の日本の経済についてまとめたものをもとにした出題でした。平清盛と藤原道長が行ったことの共通点を、皇室との関係を示した図をもとに説明する問題が見られました。
④近現代史
例年通り、近代以降の年表が題材とされました。戦後の日本経済に関連する出来事を年代の古い順に並べ替える問題では、日頃から時代の流れを意識して学習していたかどうかが問われました。
⑤公民
「新しい人権」、国会、議院内閣制、裁判、地方財政に関連する出題でした。埼玉県の財政に関するグラフの読み取り問題では、地方財政についての知識の定着度が測られました。
⑥総合
地理分野からは人口と貿易が、歴史分野からは江戸時代の文化と大正時代の政治が出題されました。また、ネットショッピングや電子マネーの利用割合の推移を読み取るものも出題されました。

社会


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