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渋谷教育学園幕張高等学校 2022年出題傾向リサーチ

高校受験 SAPIX中学部

英語

①正誤問題:小問数6

11個の英文中にそれぞれ下線が引かれていて、文法・語法的な誤りを含むものを6つ選び、下線部中の1語を正しい形に直す問題です。文法や語法の知識が幅広く問われました。

②並べかえ英作文(約250語):小問数5

長文中の空所に入る英文を、語句を並べかえて完成させる問題です。動詞の語法や熟語、接続詞と関係代名詞の働きなどを意識して解くことがポイントでした。

③英文記述:小問数2

2021年に引き続き、本文の空所に入る内容を、日本語で書かれたメモに沿って英語で記述する問題です。メモの中の英訳するべき箇所を素早く探し出し、かつ英訳するのが一見難しそうな日本語を、意味を変えずにより簡潔な英語の表現に置きかえられるかどうかがポイントでした。

④説明文の読解(約720語):小問数9

トップアスリートに必要な要素について書かれた説明文です。多くの問題は、段落ごとの要旨を把握することで正解を導くことができました。問3の内容一致選択では、選択肢の英文と本文の細部にまで注目して検討する必要がありました。

⑤物語文の読解(約430語):小問数11

とあるお願いをする息子とその父とのやり取りについて書かれた物語文です。問3は80字から100字での日本語による記述問題で、必要な要素をすべて盛り込みつつ、簡潔にまとめる力が求められました。

⑥LISTENING COMPREHENSION :小問数8

Part1、Part2共に、放送を聞いてその内容に関する質問の答えを選択肢から選ぶ形式です。Part1は4年連続で放送回数が1回でした。

数学

①小問集合

(1)数値の複雑な式の値、(2)連分数の扱い、(3)二元二次不定方程式、(4)二次関数の変域、(5)複数の円の重なりでした。例年通り、煩雑な計算が多く、丁寧な処理をする必要がありました。また、答えが複数存在する問題もあったため、注意深く解の吟味をすることが重要でした。

②二次関数

自分でグラフを描く必要のある二次関数の問題でした。類題を解いたことがあると思われるので、迷うことなく完答を目指したい問題です。

③確率

ルールに従ってすごろくのマスを進めていく確率の問題でした。落ち着いて状況を把握する必要があり、手早く正確に処理できた受験生は多くないものと思われます。

④平面図形

条件に沿って図を描く平面図形の問題でした。あまり解いたことのない設定で戸惑った受験生も少なくなかったと思われますが、渋谷幕張高の受験生であれば対応したい問題です。

⑤空間図形

立方体と正四角錐が組み合わさった空間図形の問題でした。適切な平面を取り出すことができれば、難なく解くことができたと思われます。時間をかけずに正解しておきたい問題でした。

国語

①馬渕浩二『連帯論』

福祉国家と個人主義の関係を連帯の可能性に注目しながら論じた文章からの出題でした。設問数は2021年と同様に、漢字を除くと4問と少ない状況が続きました。設問数が少ないぶん1問あたりの配点が高くなるので慎重さが要求されます。漢字の読み書きは例年通り5問出されましたが、相変わらず受験生が誤りやすいものを多く含んでいるため、文脈を考えたうえで解答が必要な難度の高いものが出される傾向は変わりません。記号選択2問と四字熟語1問は標準的な難度でした。字数制限のない記述1問は、正確に文脈を把握したうえで、傍線部の難しい表現を具体的に説明する必要がありました。

②佐多稲子『水』

旅館で働く障害を持つ娘に母の危篤を知らせる電報が届き、自分の人生について見つめ直す娘の姿を描いた文章からの出題でした。例年通り文章が長いため、読解には相応の時間がかかります。また、中学生にはあまりなじみのない、職場内での人間関係における複雑な心情を読み解く必要があるため難度は高く、ここで時間を大幅にロスした受験生も多かったと思われます。記号選択が4問、字数制限のない記述が1問出されました。漢字の読み書きと語句の知識はやや難しいものも含まれますが、頻出のものが多いため、失点できません。

③『徒然草』

5年連続で鎌倉時代成立の作品からの出題です。2021年に引き続き文章自体は取り組みやすい内容でした。基本的な四字熟語が1問、細部まで読み取れないと正解できない記号選択が4問、全体をふまえて筆者の主張を説明する難度の高い記述が1問出されました。文学史は基本レベルでした。

理科

①人体(生物)

血液内のヘモグロビンに関する問題でした。問題文は長く、グラフはなじみのないもので、高度な分析力が求められました。難度の高い大問ですが、求められる知識は標準的です。多少時間を割くことにはなりますが、丁寧に解き進め得点につなげていくことが大切でした。

②イオン(化学)

電気分解の実験を扱った問題でした。標準的な問題が多く、ここでの取りこぼしは最低限に抑えたい大問です。

③天体(地学)

潮の満ち引きと太陽や月との関係性を考えていく問題でした。(3)までの問題は表や図から読み取る標準的な問題でした。(4)以降の問題では、図表の読み取りに加えて、天体についての理解も求められました。設問のヒントを正確に掴み、失点を避けたいところです。

④磁界(物理)

コイルを貫く磁界と流れる電流の向きを考える問題でした。電磁誘導のしくみの理解が問われました。その都度、状況を整理して解答する思考力が求められました。内容としては標準的ですが、一つの考えちがいが連鎖することで、大きく取りこぼす可能性がある大問です。

社会

①歴史総合

さまざまな歴史史料と蝦夷地や琉球をテーマとした歴史の総合問題でした。ほとんどの問題は中学校での学習範囲で対応可能でしたが、教科書のコラムまで精読するような綿密な学習が求められました。文章記述は2021年と同じ5問で、字数制限のあるものは1問に減りました。文章記述の中でも写真を参考にして解答する問題は難度が高めでしたが、写真を細部まで慎重に検討すれば、まるで歯が立たないというレベルのものではなかったため、粘り強く解答を作成し、部分点でも獲得しようという姿勢が大切でした。

②公民総合

コロナ禍における東京オリンピック・パラリンピック開催と渋沢栄一をテーマとした公民の総合問題でした。時事的な理解を必要とするものがある一方、内閣や金融、企業、国際連合に関する問題のように地道な学習の成果が試されるものもありました。また、歴史に関連するものや読解力を必要とするものもあり、多様なレベルや形式に対応することが求められました。

③地理総合

時刻の基準となる経線や時差をテーマとした地理の総合問題で、2021年に続き、世界地理中心の出題でした。正誤を判断する問題は各国の特色を正確に理解していなければ解答できないものでした。また、難解な地名を問うものも一部出されましたが、そのほかは標準的な難度でした。例年出題される臨機応変な対応が求められる問題は、標準的な難度であったため、注意深く本文や図を検討すれば十分に正答が可能なものでした。

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