埼玉県公立高等学校 2022年出題傾向リサーチ
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埼玉県公立高等学校 2022年出題傾向リサーチ

高校受験 SAPIX中学部

英語(学力検査問題)

①リスニング問題:小問数11

出題傾向は例年と変更ありません。放送内容についての選択問題と、英語での記述問題が出されました。選択問題は、イラストや対話文への応答、内容把握などバラエティに富んでいます。放送は2回行われ、内容は学校選択問題と同じですが、No.7の英問英答問題には異なる部分があるほか、放送ごとのリード文が学力検査問題では問題用紙に印刷されています。

②適語補充:小問数4

例年と同様に、日本語のメモをもとに、英文の空所にあてはまる語句を答える問題ですが、2022年は1問のみ、単語ではなく3語以上の英語で書くように指定がありました。

③物語文の読解(約260語):小問数5

中学生がギターの練習をする様子を描いた物語文です。英文や語句の選択補充、内容一致などが出題されています。問3は長文内の並べかえ英作文で、例年より難度の高い文法の知識が問われました。

④対話文の読解(約750語):小問数8

日本から帰国するALTの先生へのプレゼントについて検討している対話文です。例年、対話文以外にもメールの文章やスピーチの英文が含まれていますが、2022年はほぼ対話文のみの出題でした。2020年以来、この大問で本文の内容に関連した条件英作文が出題されています。2文以上で書くようにという指定がありました。

⑤手紙文の読解(約180語):小問数3

2020年以来続いている、英文で書かれたメールを読んで答える問題です。内容についての問題と、条件に従って3文以上の英文を書く問題が出されています。家族と過ごす日常についてのメールで、問3の英作文は身近で書きやすいテーマだったため、いかにミスの少ない英文を作ることができたかで差がついたと思われます。

英語(学校選択問題)

①リスニング問題:小問数11

出題傾向は例年と変更ありません。放送内容についての選択問題と、英語での記述問題が出されました。選択問題は、イラストや対話文への応答、内容把握などバラエティに富んでいます。放送は2回行われ、内容は学力検査問題と同じですが、No.7の記述問題は異なる部分があるほか、放送ごとのリード文が学校選択問題では問題用紙に印刷されていません。

②対話文の読解(約890語):小問数8

日本から帰国するALTの先生へのプレゼントについて検討している対話文です。例年、対話文以外にもメールの文章やスピーチの英文が含まれていますが、2022年はほぼ対話文のみの出題でした。問3の条件英作文は自由度が高く、書くべき内容の吟味が求められました。普段から英作文に取り組んでいた受検生であれば、類似したテーマで記述した経験があったものと思われます。

③エッセイの読解(約890語):小問数11

鉛筆の歴史を調べた筆者によるエッセイです。新しく学習指導要領に加わった単元の出題があり、英文がやや難度の高いものになりました。問2の英文補充は、例年同様、空所の数より選択肢の数が多いため、補う英文の内容を考えたうえで選択肢を検討する方法が有効です。また、問6の本文要約は、2語のみ補うように指定があり、本文中の表現を、空所に当てはまるように言いかえる必要があります。

④自由英作文:小問数1

例年と同じように、テーマを表す英文を読み、そのうちの1文に対する意見を40語以上50語以内で理由が伝わるように記述する問題です。2021年と比べ、読むべき英文はやや短くなりました。身近なテーマではありますが、今回のような問に対して記述する経験は少なかったと思われ、その場で考えて記述する必要がありました。

数学(学力検査問題)

①小問集合

2021年と同様に16問の小問集合でした。(6)で出題された箱ひげ図も含め小問の大半が基本問題なので、ミスなく確実に得点を重ねたい大問でした。(16)の立体の体積比を利用する文章題は途中の説明も要求され、題意を把握するのに苦戦した受検生も少なからずいたことでしょう。

②小問集合

(1)作図、(2)二次関数の2問構成でした。(1)は典型問題で、(2)では比例定数と平行四辺形の面積を問われましたが、図形の性質を利用すれば難しくはありません。いずれも手早く解答したい問題でした。

③確率

2021年までとは異なり、2022年は確率が大問で出されました。サイコロの目と関数の融合問題で、珍しい形式に戸惑った受検生もいたと思われますが、決して難度は高くありません。説明文を丁寧に読み進め、誘導にしたがって解き進めていけば、正解にたどり着くことも十分可能でした。

④円

円と接線に関わる出題でした。(1)は典型的な証明なので、得点につなげたいところです。(2)は2円の共通接線に関する問題で、補助線を引き、(1)をうまく活用することで対応したい問題でした。

数学(学校選択問題)

①小問集合

小問数は10問で、難度も2021年と大きく変わりませんでした。(6)で出題された箱ひげ図も含め小問の大半が基本問題なので、ミスなく確実に得点につなげたいところです。(10)は途中の説明も要求されたため、解くのに時間がかかった受検生も少なからずいたと思われます。

②小問集合

(1)作図、(2)二次関数の2問構成でした。(1)は典型問題で、(2)は与えられた条件から平面図形の性質を利用できたかどうかがポイントでした。いずれも確実に得点を重ねたい問題でした。

③確率

例年とは異なり、2022年は確率が大問で出題されました。サイコロの目と関数の融合問題で、戸惑った受検生もいたと思われますが、説明文を丁寧に読んで解き進めていけば、正解にたどり着くことも十分可能でした。

④円

円と接線に関わる出題で、(1)は学力検査問題と同じ典型的な証明でした。(2)は2円の共通接線に関する問題で、学校選択問題実施校の受検生であれば、補助線を引いてうまく対応したい問題でした。

⑤空間図形

半球を切断した後にできる立体について考察する問題でした。(1)は基本問題で、(2)も途中の説明を要求されたものの、難度は高くはありませんでした。(3)は求める立体の形を正確に把握するために、適切な平面を取り出して考えることがポイントでしたが、苦戦した受検生も少なくなかったと思われます。

国語(学力検査問題)

①青山美智子『お探し物は図書室まで』

思うようにいかない人生に悩む主人公が、図書館の司書や友人とのやり取りから自分自身を見つめなおしていく小説文から出題されました。主人公の感情の変化が分かりやすく、読みやすい文章でした。問5では例年通り表現技法について問われました。設問は全体的に標準的な難度なので、失点を避けたいところです。

②漢字の読み取り・書き取り・知識・会話文

漢字と文法の知識は形式、難度ともに例年通りでした。会話文形式の問4では、発言者の意図や語句の知識が問われました。

③佐藤岳詩『「倫理の問題」とは何か』

倫理の問題に正解はあるのかというテーマで書かれた論説文からの出題でした。設問は標準的な難度でしたが、抽象的な内容の文章なので、読解に時間がかかった受検生も多かったと推察されます。問5の指定語句を用いた空欄補充形式の作文は例年通りの難度で、きちんと対策をしてきたかどうかで点差がついたと思われます。

④『俊頼髄脳』

天智天皇とのやり取りにおける臣下の機知を紹介した文章からの出題でした。会話文が中心で発話者も分かりやすかったため、難度はそれほど高くありませんでした。設問形式は例年通りです。

⑤条件作文

言葉遣いに関する資料を参考にしながら「コミュニケーションを図るときに気をつけること」について自分の考えを述べるという内容でした。資料から傾向を読み取ること自体は比較的容易でしたが、普段から言葉遣いを意識していないと適切な具体例が思いつきにくいテーマでした。

理科(学力検査問題)

①小問集合(物理・化学・生物・地学)

各分野、各単元から基礎的な知識が問われました。新しく学習指導要領に加わった単元からも出題がありましたが、内容は基礎的なものでした。取りこぼしは最小限に抑えたいところです。

②天体(地学)

太陽と月の周期についての問題でした。基礎知識の確認からやや発展的な計算問題まで幅広く問われました。問4の記述問題や問5の計算問題で差がついたと考えられます。

③人体(生物)

消化、吸収、血液についての問題でした。内容的には平易で、解きやすかったと思われます。一部、化学の知識が必要となる問題がありました。問6の記述問題は正確な知識と表現力が求められました。

④物質の特徴(化学)

気体の性質を中心に、気圧や環境問題まで幅広く扱われました。問2(2)や問3の記述問題は正しいしくみの理解が求められ、得点差が生じたものと考えられます。

⑤力(物理)

ばねの性質と、力のはたらき方についての問題でした。前半は典型的な設問でした。後半は力のはたらき方についての正確な理解が問われました。

社会(学力検査問題)

①世界地理

世界地理の総合問題でした。例年通り、貿易など基本的な統計からの出題が中心であり、確実に得点したい大問でした。

②日本地理

日本地理の総合問題でした。例年通り基本的な統計を用いたものや地形図が出題されたため、過去の入試問題で対策をしていれば十分に対応できました。

③日本史(古代~近世)

5つの異なる時代を説明した文章を題材とした問題でした。史料から用語を判断するものや記述問題など、幅広い時代がさまざまな形式で問われましたが、いずれも基本的な知識があれば対応できるものでした。

④日本史(近代~現代)

近現代史の年表を題材とした問題で、時代区分を把握しているかどうかが重要でした。例年出される年代が古い順に並べかえる問題は、キーワードを上手く読み取り時代を特定する必要がありました。

⑤公民

「公民的分野の学習のまとめ」という調べ学習をテーマとした政治・経済の総合問題でした。価格に関する問題は必要に応じて作図をしながら解く例年にない傾向のもので、かつ思考力を必要とするものも含まれていたため、比較的難度が高い大問でした。

⑥総合

地理・歴史・公民の各分野から満遍なく出題される傾向は例年通りでした。グラフや分布図など複数の資料を読み取って解答するものがあり、丁寧な分析が必要でした。

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