慶應義塾志木高校 2018年出題傾向リサーチ
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慶應義塾志木高校 2018年出題傾向リサーチ

英語

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①物語文の読解(約710語):小問数25
蛇を飼う、ある男性についての物語文でした。本文の精読が必須であると同時に、時間内に素早く解く必要がある問題構成は例年通りです。問1、問5の適語選択は、文法知識だけではなく、内容把握も必要となります。問6の指示語の内容説明では、要点をうまくまとめる必要があります。問8の内容一致は判別する文が日本語で、例年通りです。
②エッセイの読解(約345語):小問数5
イディオムについてのエッセイの中で、「not」が抜け落ちて矛盾している箇所を指摘する問題で、例年には見られない出題形式でした。さらに、下線や範囲指定もなく英文全体から探す必要があるため、戸惑った受験生が多かったと思われます。把握した内容だけでなく、文法知識を活かして「not」が入る箇所を考えることがポイントです。
③説明文の読解(約560語):小問数8
子供のプログラミング学習についての説明文でした。2017年と同様に本文の複数ある空所に適切な英文を補う形式です。段落ごとの論旨や選択肢の内容が似ているものがあるため、解答の際には本文と選択肢を両方吟味する必要があります。
④正誤問題:小問数11
2つの英文のうち、誤りを含む文を選ぶ形式です。正誤を見分けるには、正確な語法と文法知識を身につけておく必要があります。
⑤適語補充:小問数5
与えられた複数の単語からイディオムを作り、英文の空所に補う問題です。大問Ⅱと同様に例年にない出題形式でした。イディオムの知識があるだけではなく、空所前後の英文からイディオムの意味を推測できる表現を的確に見つけ出すことが重要です。

数学

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①小問集合
(1)整数、(2)速さの文章題、(3)球の取り出しと確率の計3問からなる小問集合でした。(2)はダイヤグラムの活用、(3)は場合分けがそれぞれポイントで、(1)も含めていずれもやや緻密な処理が必要でした。
②場合の数
格子状の最短経路についての典型問題でした。(3)までは基本レベルのため、素早く対処したいところです。(4)はやや新しい設問のため、戸惑った受験生も多かったものと思われます。
③平面図形
線分比・面積比についての問題でした。自分で図を描いて正しい状況を掴むことができれば決して難しくはなく、ほかの大問と比べても完答しておきたい大問と言えます。
④文章題
割合の文章題でした。問題文で文字設定されていて立式自体は比較的容易なものの、解答に至るまでの計算がやや面倒でした。置き換えの利用といった、正確な計算力が要求される内容でした。
⑤二次関数
傾きが文字で表されているものの、設問自体はシンプルな内容でした。(2)までは基本レベルですが、(3)は類題演習の有無やその場での発想力で得点差がついたものと思われます。
⑥関数
反比例についての問題でした。(1)は基本ですが、(2)以降は3つの文字に十分注意して解き進める必要があり、戸惑いやすい設定でした。(3)(ⅱ)が複数解答であったことも考えると、完答できた受験生は少なかったものと思われます。

国語

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①加能作次郎『恭三の父』
父親との対話場面を描いた小説文です。明治時代に書かれた作品ではあるものの、ストーリーの概要を理解するのはさほど困難ではありません。設問数が多いため、空欄補充問題は素早く処理していく必要があります。制限字数75字の記述2問はいずれも思考力を要するものだったので、得点差が生じたものと考えられます。また、登場人物の位置関係を図式化するという特徴的な問題も出されているので、文章を注意深く読み進める必要がありました。
②北大路魯山人『個性』
料理を例に挙げながら、「個性」について論述した文章です。字数制限のある記述2問は、設問条件を満たしながら解答する必要があり、難度の高いものでした。問8は与えられたテーマに沿って受験生自身に俳句を詠ませるという珍しい内容で、高い表現力が求められました。国語の総合的な力がないと得点しづらい大問だったと言えます。空欄補充問題は例年に比べると取り組みやすいレベルだったので、確実に得点源にしたいところです。
③石黒圭『文章は接続詞で決まる』
接続詞の使い分けについて、憲法の条文を例に説明した文章です。接続詞の空欄補充が出されていますが、空欄6つに対して選択肢が18個もあるため、いかに素早く処理できたかがポイントでした。社会科の知識があれば時間を短縮することができました。
④池田弥三郎・梅棹忠夫『百人百話』
5年ぶりにことわざ・故事成語の知識が独立した大問として出されました。国語の知識に加えて、文脈から類推する思考力と洞察力が必要でした。

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