大阪府公立高等学校 2022年出題傾向リサーチ
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大阪府公立高等学校 2022年出題傾向リサーチ

高校受験 SAPIX中学部

英語(C問題)

①適語句選択補充:小問数6

問題形式は例年通りでしたが、2022年は新学習指導要領の影響を受け、仮定法やhelpの使い方などが問われました。

②図表の読み取り(約200語):小問数3

高校生の社会参画について国別にまとめた表と、それに関する短い英文を読み、設問に答える問題でした。

③説明文の読解(約360語):小問数5

人工衛星と宇宙ゴミに関する説明文でした。(3)では本文と選択肢を照らし合わせ、正確に情報を読み取る力が問われました。

④説明文の読解(約370語):小問数5

ホタテ貝についての説明文でした。(2)では本文中に書かれたホタテ貝の動きについて、視覚的にイメージできないと正解できない問題が出されました。

⑤説明文の読解(約590語):小問数6

アメーバの一種である変形菌についての説明文でした。(4)では、長文中の空所に入る英文を並べかえる文整序問題が3年連続で出されました。

⑥自由英作文(約40語):小問数1

目標達成が困難な時に自分を助けてくれるのは何かと、その理由について、自分の経験をふまえて英語で答える問題が出されました。

リスニングテスト:小問数8

例年通り、Part A、B、Cの3つのパートで構成されていて、Part A、Bはすべて選択問題でした。Part Cは地元でとれた生産物を地元で消費することについての英文を30秒で読んだ後、短い対話文を聞き、話者の1人の意見を6分でまとめる難度の高い英文記述問題でした。

数学(C問題)

①小問集合

(1)文字式、(2)連立方程式、(3)式の値、(4)一次関数、(5)確率、(6)資料の整理、(7)整数、(8)二次関数からなる小問集合でした。(1)から(3)の計算問題は、いずれも基本的な内容です。(4)と(5)はミスなく丁寧に処理することが求められました。(8)は平行四辺形の性質を利用して座標を文字で表していけば正解できますが、最後まで丁寧に解答する必要があります。どの問題も取り組みやすく、確実に得点しておきたい大問でした。

②円

円周上の点同士を結んでできる図形について考察する問題でした。(1)は手早く解答できたことでしょう。(2)の証明は、与えられた情報の一つ一つに注目していけば対応できます。(3)は計算ミスに注意する必要はありますが、解法自体には悩まなかったと思われます。

③空間図形

与えられた五面体について、面積や線分の長さ、切断した際の体積などを求める問題でした。(1)①は典型的な問題なので、正解しておきたいところです。(1)②③は図形の性質を正確に把握しようとする、慎重な姿勢が大切です。(2)は大阪府公立校のC問題で何度も出題されている屋根型の立体でした。類題を解いた経験はあったはずですが、立体の形状に惑わされ、必要な情報を求めるのに手間取った受験生もいたかもしれません。

国語(C問題)

①中村明『日本語の作法』

川端康成の小説『伊豆の踊子』を例に挙げながら、日本語の精神や論理について論じた文章です。抽象的な内容が多く、読みづらさを感じた受験生もいたと思われます。抜き出し3問と制限字数45字の記述はいずれも文章内容をまとめた説明文の空欄補充形式で、空欄部前後の表現から当てはまる内容を推測しつつ、過不足なく解答する必要がありました。

②非公表(古文)

季節の風物に関する人々の機転の利いたやりとりを描いた文章です。登場人物は多いものの、主語が明確に示されているため読解にそれほど苦労するものではありません。設問はいずれも傍線部付近を丁寧に読むことで対処できるものでした。

③漢字・国語の知識

漢字の読み取りと書き取りの各3問に加え、慣用表現に関する設問が出されました。基本的なものが中心ですが、漢字の書き取りには一部文脈から判断する必要があるものも含まれていたため、慎重に解答していく必要があります。

④藤幡正樹『不完全な現実』

「模倣」の本質について論じた文章からの出題です。論旨が明確で大意の掴みやすい文章でした。一方、制限字数45字の記述や、説明文の空欄補充形式の抜き出しは表面的な読解では対応できず、解答に時間を要したと思われます。

⑤条件作文

言葉の知識や能力に関する資料をもとに、自分の考えをまとめるという内容でした。受験生にとってはなじみのあるテーマなので、短時間で意見をまとめる力が必要でした。

理科

①動物、食物連鎖(生物)

主に生態系と物質の循環に関する問題でした。多くは基礎的な知識問題です。(3)と(7)は問題文やグラフを読み取って考察する問題で、分析力が求められています。

②化学変化、状態変化(化学)

水の沸騰をテーマにした実験の考察を行う形式の問題でした。後半は空欄補充の問題が多く、知識と問題文を照らし合わせて正しい答えを導く必要がありました。

③天体(地学)

天体が月に隠される現象の説明をもとに、天体の動きについて広く出題されました。見慣れないテーマで受験生が間違えやすい内容が多いものの、解くために必要な知識は基礎的なものです。天体の動きのしくみやモデル図についての理解度が問われています。

④力(物理)

浮力に関する問題でした。(1)~(4)はよく見られる出題形式で、グラフや表を正しく読み取る力が求められています。(5)以降は、実際の有人潜水調査船に対して学習内容を適用して考える問題で、文章を整理して状況を読み取る力が必要です。

社会

①地理総合

日本とアジア諸国の工業化を題材として世界地理を中心に出題されました。工業・貿易に関する問題が主であり、これらに関する基本的な語句や各国の特徴が整理されていれば得点できるものでした。工業立地に関する問題は、原料・市場・労働力などによって決定していく原則を理解していなければ正答できないものでした。

②3分野総合問題

富士山を題材とした3分野総合問題でした。地理・歴史・公民と分野別にそれぞれ富士山に関連が深い出来事が幅広く問われました。ハザードマップの読み取りは、ほかの都道府県の入試問題で過去に出題されたものよりも詳しい部分まで問われていました。全体的に日頃から社会科で得た知識を活用できているかどうかが試される内容でした。

③公民

労働をテーマとした政治・経済の総合問題でした。政治分野では憲法・国会・内閣・裁判所、経済分野では労働・企業・金融などから幅広く出題されました。出題の形式、レベルは共に標準的であったので、公民分野の学習を早いうちから始め、しっかりと準備して臨んだ受験生にとっては得点源にできた大問でした。

④日本史

土地政策をテーマとして古代~現代まで幅広い時代が問われました。ほかの大問と比較して難度が高く、詳細な知識まで試される問題もいくつかありました。ただし、土地政策は入試では出題されやすいテーマなので、ほかの都道府県の入試問題の演習などを通じてそのテーマに関する歴史の流れを把握していた受験生には正答できる問題も多くありました。

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