お茶の水女子大学附属高校 2021年出題傾向リサーチ
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お茶の水女子大学附属高校 2021年出題傾向リサーチ

英語

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①リスニング問題:小問数4
英文が2回読まれ、4つの質問に日本語で答える形式でした。2020 年と異なり、日本語の質問が印刷されていました。
②リスニング問題:小問数3
例年通り、放送された英文の一部を書き取る問題でした。英文は3回読まれ、2回目のみゆっくり読まれるため、高得点を狙いたい大問です。
③説明文の読解(約780語):小問数13
大気汚染に関する説明文を読み、要約文の空所に適語を補充する問題でした。本文中にない単語を考える問題も含まれていました。
④物語文の読解(約540語):小問数3
アルツハイマー病を患う主人公の祖母が老人ホームに入居した際の出来事についての物語文でした。問題はすべて本文中の下線部について日本語で説明するもので、登場人物の心情を的確に捉えて、うまくまとめる力が必要でした。
⑤説明文の読解(約195語):小問数5
アメリカで人気の名前の変遷に関する説明文でした。本文中の空所に当てはまる英文を選ぶ問題で、空所前後の文脈をきちんと確認しながら読み進めることができれば、全問正解を目指せるレベルでした。
⑥条件英作文(約145語):小問数5
例年通り、与えられている語句を順に用いて、不足語を補いながら英作文を完成させる問題でした。
⑦自由英作文:小問数1
スマートフォンについて、それがどのようなものか、また、それを使用するうえでどのような点に注意すべきか、40 語程度の英語で述べる問題でした。2020年のコンビニエンスストアに関するテーマに続き、日常生活に欠かせないものに関するテーマが2年連続で出題されました。

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数学

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①小問集合
4問構成の小問集合で、(1)(2) の計算や(3) の二次方程式は手早く処理したいところです。(4) の整数問題も(例)にしたがって解き進めれば完答も難しくなかったと思われます。
②一次関数
傾きや切片に未定係数を含む2本の直線について、交点の座標や条件を満たす未定係数を求める問題でした。(1)(2) ともに取り組みやすい難度なので落ち着いて処理することが求められました。
③場合の数・確率
袋から取り出した球に書かれた文字を結んで三角形ができる確率を求める問題でした。基本的な内容でお茶の水女子大附高の受検生であれば類題を解いたことがあると思われます。こちらも完答を目指したい問題です。
④反比例
反比例のグラフと直線との交点に関する問題でした。いずれの小問も反比例のグラフの特徴を把握していれば容易に解き進められたと思われます。丁寧に処理し、確実に得点したい大問でした。
⑤平面図形
2本の平行線上にある点で作られる三角形の内角・外角の二等分線について考察する問題でした。(1) の作図は平行線と角の二等分線の性質に留意して確実に正解したいところです。(2) 以降は、小問間の繋がりを意識することで手早く処理することも可能でした。

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国語

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①村上慎一『読解力を身につける』
コミュニケーション力の定義について論じた文章からの出題です。2020 年は7問だった記述は4問に減りましたが、字数指定のないものが半分を占めているため、解答欄の大きさから記述量を推測して書く必要がありました。また、設問中に文章と関連した図表が示されていたのが特徴的で、文中で述べられている筆者の意見と対応させながら必要な内容を分析する力が試されています。文章内容をもとに自分で具体例を挙げる設問も出されていて、記述力とともに思考力が求められました。
②谷崎潤一郎『異端者の悲しみ』
主人公と父親の軋轢を描いた文章からの出題です。例年の傾向通り時代背景の古い文章でしたが、見慣れない言葉には注釈が付されているため、それを確認しつつ読み進めていけば文章展開の把握は難しくありません。記述4問と記号選択2問を中心とする設問構成で、心情の理由や登場人物の人物像などが問われています。特に主人公と父親の人物像に関する設問は、多くの選択肢を一つ一つ精査していく必要があるもので、時間配分に注意が必要な大問でした。
③『更級日記』
平安時代成立の日記からの出題です。主語が掴みづらく、やや読みにくい文章でした。設問の内容は古文単語の知識や主語・会話文の判別・傍線部の解釈など、多岐にわたります。特に古文単語に関する問題は、傍線部付近の精読だけでは対応できないものも含まれていて、知識事項の定着度が試されました。制限字数20 字以内の記述は文章全体から必要な内容を読み取り、短い字数でまとめる必要があり、差がついたものと思われます。

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理科

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①小問集合(物理、化学、生物、地学)
幅広い分野の知識に関して記号で答える問題です。選択肢が多く、正解をすべて選ぶ形式の問題が含まれるため、問題文をよく読み、慎重に解き進める必要がありました。
②小問集合(物理、化学、生物、地学)
大問1と同様に幅広い分野から知識や計算の問題が出されました。物理と化学分野の計算問題は標準的なものですが、計算ミスに注意する必要がありました。
③地質(地学)
地層や火山についての知識問題や、地層の新旧を推定する問題でした。地層の新旧を推定する問題は難関校でよく出される形式で、類題を解いたことがある受検生は対応しやすかったことでしょう。
④電流(物理)
電気回路の計算問題でした。誘導に沿って立式し、グラフを利用して解き進める形式でした。読み解く力が問われましたが、基本がしっかり定着していれば対応できたと思われます。
⑤化学変化、電気分解(化学)
化学変化、電気分解についての知識と計算の問題でした。知識問題は標準的で取りこぼしは避けたいところです。計算問題は難関校でよく出される形式でした。化学の基本法則の理解度によって差がついたと思われます。
⑥動物、遺伝(生物)
毎年出されている茶実子さんが登場する問題で、体の仕組みや血液型の遺伝に関する知識や計算の問題でした。知識問題は基礎レベルが中心で、計算問題は例年よりも計算量が少なく、取り組みやすい内容でした。

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社会

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①世界地理
世界の自然や産業に関する問題でした。各地域の自然や産業の特徴を正確に把握しているかどうかが重要でした。
②地理総合
日本と世界の人口に関する問題でした。教科書に掲載されている内容の知識で対応できるものがほとんどでしたが、記述問題は複数の資料を読み解く力が試されるものでした。
③日本史
桃山文化に関する会話文をテーマとした古代から近世の日本史の問題でした。各時代の文化の特徴と文化が形成された時代背景への理解が重要でした。
④歴史総合
憲法と人権に関する演説をテーマとした近現代の日本史と世界史の問題でした。歴史的な資料を用いた問題については、資料名だけでなく資料を活用して学習を進めその内容まで理解しているかどうかまでが試されるものでした。
⑤政治
日本の国会、内閣、裁判所や三権の抑制と均衡に関する問題でした。裁判所に関する記述問題は、社会で問題となっている事象についての理解力や発想力が試されるものでした。

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