英語スピーキングテスト「ESAT-J」都立高校入試で活用スタート
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英語スピーキングテスト「ESAT-J」都立高校入試で活用スタート

高校受験 SAPIX中学部

東京都教育委員会(以下、都教委)は、中学校英語スピーキングテスト「ESAT-J(イーサットジェイ)*」の実施に向けて2019年度より「プレテスト」を行い、出題内容の妥当性や採点の精度、運営方法などを検証してきました。2022年11月27日(日)、都内の全公立中学校等に在籍する中3生を主な対象として、ESAT-Jを本実施する予定です。そのスコアは2023年2月に行われる東京都立高等学校入学者選抜から活用されることになっています。ここでは、ESAT-Jの詳細と具体的な対策について解説します。
(2022年6月現在)

*ESAT-J(イーサットジェイ):English Speaking Achievement Test for Junior High School Studentsの略称

※この記事は2022年6月1日に刊行されたSAPIX中学部の受験情報誌『スクエア』213号に掲載された記事のnote版です。

ポイント1:実施方法

毎年度11月の第4土曜日から12月の第2日曜日の週休日または祝日に、都立学校や民間施設などを会場として実施される予定です。2022年度の実施日は11月27日(日)です(予備日は12月18日(日))。受験回数は1人1回までで、受験料は都が負担。出題内容は学習指導要領に準拠したもので、試験にはタブレット端末、イヤホンマイク、防音用イヤーマフを使用し、解答音声を録音する形式となります。

ポイント2:評価方法と活用の仕組み

ESAT–Jの結果はA~Fの6段階で評価し、20点~0点の4点刻みで点数に換算します。都立高校では、学力検査の得点(5科目・700点満点)と調査書点(9科目・300点満点)にこのESAT-Jの点数を加算した総合得点で合否が決まることになります(下図参照)。1月中旬に本人および中学校に評価を返却。調査書の記入欄にスコアが記載され、都立高校へ提出する仕組みになっています。

ポイント3:出題内容

2021年度までに実施された「プレテスト」「確認プレテスト」の出題形式は、パートA「英文を読み上げる」、パートB「質問を聞いて応答する・意図を伝える」、パートC「ストーリーを英語で話す」、パートD「自分の意見を述べる」の四つ。英文を読み上げる形式の問題や、図示された情報に関する質問に英語で答えたり、イラストに描かれた状況を英語で説明したりする問題、質問に対して自分の考えとその理由を英語で述べる問題などが出され、それぞれのパートで「コミュニケーションの達成度」「言語使用」「音声」の観点から評価した上でスコアが算出されます。スピーキングテストとはいうものの、これまで通り語彙や文法の学習も、正しく意思疎通を図るために重視すべき観点として評価の対象となります。

大学入試にも変化
●大学入試における英語 概況
・多くの大学がスピーキングを含む4技能型の外部検定試験を入試に活用
・「大学入学共通テスト」では、当初の予定の「スピーキング」「ライティング」は見送られたものの、「リーディング」「リスニング」を実施。内容も前身のセンター試験とは一線を画すものに
●大学入学共通テストでの英語(2022年度現在)
・リーディングとリスニングの配点比率は1:1 (一部の大学を除く)
・リスニングの読み上げ回数が1回のこともある
・リスニングではアメリカ英語だけでなく、イギリス英語や非ネイティブ英語の出題がある

SAPIX中学部 英語科からアドバイス

Q:2021年のプレテストにはどのような問題が出されましたか。

Part AからPart Dまでの4部構成で、それぞれに準備時間と解答時間が決められているので注意が必要です。Part Aは40語程度の文章を音読する問題です。Part Bは与えられたイラストを読み取る問題や、買い物の場面のイラストで店員との会話を考えて解答する問題が出されました。Part Cは4コマイラストが示され、そのストーリーを組み立てて英語で解答する問題です。Part Dは英語の質問に関して、自分の意見を英語で答える形式で「学校の掃除は誰がするべきか」というテーマでした。

解答までの準備時間が短いものもあるので(Part Bは1問につき10秒ずつ)、焦ってしまった生徒もいました。解答時間も設定されているのですが、制限時間内に解答を言い終わらないこともあったそうです。また、「機器の使用方法に慣れていないため、戸惑った」と答えた生徒も複数いました。会場では複数の生徒が同時に受験をするので、イヤホンをしていても隣の生徒の声(解答)が聞こえてしまうこともあったそうです。レベルは英検®️3級程度と考えられていて、時間をかけて落ち着いて考えれば難しくないですが、慣れない環境で、かつ限られた時間の中で答えるとなると、難度は決して低くないと思います。

$${^※}$$英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

Q:ESAT-Jを受験する上で心掛けたいこと、準備の仕方、学習アドバイスはありますか。

プレテストの問題を見てQ1.で触れた問題形式を確認しておくと良いでしょう。また、実際の試験に向けては、試験時間の長さや機器の使い方など、本番の雰囲気を体験することが大切です。SAPIX中学部では2022年7月にこのスピーキングテストを模した『都立スピーキングテストプレ』を実施するので、ぜひ活用してください。

Q:ESAT-Jに限らず、英語のスピーキング力を付けるにはどのような学習が必要ですか。

自由英作文と同様に、自分の意見を表現するためには、まず語彙と文法が土台となります。これらは、SAPIX中学部の授業やテキストの家庭学習を通して身に付けることができます。また、基本例文を覚えることで表現の幅を増やすことができるため、中1〜3のテキストに掲載されているKey Sentencesを音読するのも効果的です。

なお、英単語を覚えるときは、文字だけでなく必ず音もセットで頭に入れましょう。SAPIX中学部の小5~中2生は、MyETを使用して声に出して発音練習をし、単語の正しい発音を身に付けましょう。「これって英語で何て言うのかな」と日頃から意識することも大切です。テキストで学習した表現を実際に使う場面が増えると定着も深まります。

SAPIX中学部の中3生は英語オンライン・レッスン(Best Teacher)を最大限に活用しましょう。Best Teacherでは1回25分間というまとまった時間でネイティブの先生と英語で会話をすることができます。Speakingレッスンの前にはWritingレッスンがセットであるので、自由英作文の練習にもなり一石二鳥です。


◆2022年7月18日(月・祝)、公開模試「都立スピーキングテストプレ」を実施
SAPIX中学部では、7月18日(月・祝)に、東京都立高校の受検をお考えの中学3年生を対象とした公開模試、「都立スピーキングテストプレ」を実施します。「都立スピーキングテストプレ」は、東京都教育委員会が過去に実施したプレテストを研究して作題した模試です。実際の「東京都中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」と同様にタブレット端末・ヘッドセットを使用して実施するため、本番に近い環境で予行練習をすることができます。 また、テスト終了後には、ネイティブ講師とバイリンガル講師より、問題解説や勉強法などについて講演を実施します。

▼「都立スピーキングテストプレ」の詳細はこちら▼

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