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【入試分析2022】開成高・筑波大学附属駒場高
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【入試分析2022】開成高・筑波大学附属駒場高

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SAPIX中学部では例年、3月に「高校入試分析会」を開催しています。ここでは「志望校別 データ分析(開成高・筑波大学附属駒場高)」の内容をご紹介します。

受験者動向

開成高の受験者数は昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で484名と減少しましたが、今年は550名になりました。合格者数は185名と、ここ3年、変化していません。一方、筑駒高は受験者数・合格者数が大きく動かない傾向にあります。ここ2年、帰国枠の合格者が少なかったものの、合格者の合計は46名と、今年も例年通り安定しています。


調査書について

開成高の合否は学力試験と調査書により総合的に判定されることになっていますが、ほぼ学力試験で決定されると考えて良いでしょう。

筑駒高では5科目計500点の学力検査と調査書100点の合計600点満点で選考されます。うち調査書100点については、実技系4科目の内申点を換算すると公表されています。ですが、内申点はあまり気にしすぎず、まずは学力検査に対応できる力を付けることを優先しましょう。


学力検査について

開成高は例年、受験者と合格者の科目別平均点を発表していますが、今年、合格者と不合格者の差が最も開いた科目は数学で、20.8点開きました。開成高で試されているのは総合力です。各科目の出来に多少のばらつきがあっても、「文系3科目」「理系2科目」「5科目」などをトータルで見て得点できていることが求められます。よって、中2までに得意科目をつくって伸ばし、難関校に通用する科目を一つずつつくりましょう。サピックスオープンでは5科目の偏差値60超えを目指しましょう。なお、サピックスオープンの偏差値は一般的な偏差値よりも15ポイント前後低めに出ているのでご注意ください。

一方、筑駒高が発表したデータによると、今年の合格者最高点は511点、合合者最低点は379点でした。例年のデータからも、6割を下回らないこと、できれば7割に近づけることが目標になります。合格するにはどの科目も満遍なく穴がないように学習すること。苦手科目は早期に克服し、サピックスオープンでは偏差値65を目指しましょう。


入試問題分析

【英語】
開成高は小問が47問と多いため、スピードと処理能力が大切です。一方、筑駒高の小問は24問と少ないですが、思考力が必要な出題に特徴があります。

今年は読解で、開成高と筑駒高で対照的な力が求められました。開成高で求められていたのは「書かれている内容を素早く正確に読み取る力」です。ハイレベルな知識とその運用能力を養いましょう。一方、筑駒高で求められていたのは「書かれていない内容を読み取る力」です。普段から物語文や説明文を俯瞰してまとめ、記述力・表現力を養いましょう。両校とも語彙を増やし、読解力を高めるために「全訳+音読」「要約+音読」をすることなどが大切です。

【数学】
今年の開成高の受験者平均点は42.4点と、過去10年で最低だった昨年とあまり変わらず、同程度の難度でした。丁寧な計算や正確な条件の把握が求められる問題が出されました。

筑駒高の問題は例年通りの構成で極端な難問はありませんでしたが、試験時間が45分と短いため、問題の取捨選択や時間配分などの工夫が必要です。両校ともに学習のポイントは、根本の意味や結果に至る過程を理解し、一つ一つの問題に丁寧に取り組むことです。

【国語】
開成高は昨年、長く続いてきた3題構成を2題構成に変更しましたが、今年は3題構成に戻りました。また、行数のみを指定した記述問題で有名な同校ですが、昨年から字数制限のある問題も出されています。今年も、80字以上100字以内の問題が2問ありました。さらに、今年は記号選択や抜き出し形式の問題が姿を消し、全て記述問題になりました。筑駒高も昨年は従来の3題構成を2題構成にしましたが、今年は3題構成に戻しました。文章量が顕著に増加し、解答欄が大きめで記述量も増えたことから、従来以上にスピードが求められる入試だったといえます。

【理科】
両校とも基礎問題の割合が多いものの、高得点は容易でなく、正確に解答するには相応の努力が必要です。開成高の理科は今年、合格者と不合格者の平均点に6.0点の差がありました。これは基礎問題の取りこぼしの差と考えられます。筑駒高は開成高より基礎問題が多く、高得点勝負でした。両校ともに解き方を覚えるのではなく、仕組みを理解する学習をし、類題の演習と間違い直しで理解度の向上に努めましょう。

【社会】
開成高の社会は例年、合格に必要な得点の目安は7割程度です。出題の割合は中学範囲が7割、高校範囲が2割、教科書外が1割という傾向が続いています。社会が得意なら中学範囲以外の問題にも挑戦し、8割の得点を目指しましょう。

筑駒高の社会は全国屈指の難度です。その要因としては、スピードが必要であること、正答を複数選択する出題形式があることに加え、今年は記述問題が例年の1~2題から3題に増加したことが挙げられます。

両校の今年の傾向は、教科書を精読できるレベルの知識が求められたこと、読解力・記述力で差がついたことです。単に暗記するのではなく、文章や資料の中で総合的な一つの知識として重要語句を覚えることが大切。知識の習得だけでなく、その活用も意識しましょう。


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【解説】開成・筑駒高 2022入試概況 ~高校入試分析会2022~

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※この記事は2022年6月1日に刊行されたSAPIX中学部の受験情報誌『スクエア』213号に掲載された記事のnote版です。


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