【入試分析2022】早慶高〈女子〉
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【入試分析2022】早慶高〈女子〉

高校受験 SAPIX中学部

SAPIX中学部では例年、3月に「高校入試分析会」を開催しています。ここでは「志望校別 データ分析(早慶高〈女子〉)」の内容をご紹介します。

入試の概要

今年は早実高が募集人員を減らしました。推薦入試では男女60名から約40名に、一般入試では女子は40名から約30名に削減されたのです。

首都圏で女子が受験できる早慶高は限られています。今年の一般入試の志願者数を見ると、2/10入試の慶應女子高、早実高ともに大きな変化はありませんでした。募集人員が削減された早実高もその影響はほとんどなく、前年から微増です。

昨年はコロナ禍のため、チャレンジ組や遠距離通学者が受験を控えたからか、早大本庄学院の志願者数が減少しました。今年はその揺り戻しが起き、志願者数が大きく増加しましたが、同時に合格者数も増やしたため、倍率は2020年とほぼ変わらず4倍程度でした。早大本庄学院は2020年に一般入試の二次(面接)を廃止し、都内でも筆記試験を受けられるという受験のしやすさから、SAPIXの慶應女子高・早実高受験者の8割が併願しています。

各科目の傾向と対策

【英語】
各校の出題は以下の通りです。慶應女子高①図表の読み取り②説明文読解③対話文読解④説明文読解⑤自由英作文。早実高①同意文完成②適語句選択③誤文選択④並べ替え英作文⑤和文英訳⑥説明文読解⑦説明文読解⑧説明文読解⑨リスニング。早大本庄学院①適語句選択②エッセイ読解③対話文読解。慶應女子高のみ独立した文法大問はなく、長文読解の中で書きかえなどが出題されます。昨今、文法・語法問題は減少傾向ですが、早慶高の英語では、依然、豊富な語彙と文法力が求められます。

長文読解では3校とも説明文の出題が多く、情報処理能力を要する問題が慶應女子高と早実高で出されました。その問題は、二つの英文を資料として読み、その共通点と相違点を考えるというもの。多くの情報を英語で正しく処理する力の必要性が増しているため、今後もこの傾向の出題が続いていくと予想されます。

早慶高合格へのポイントは次のとおり。①「速く」「正確に」情報を収集できるように、多読を繰り返して情報処理能力を高めること。②幅広い傾向の多様な英文を読み、よくある流れや論理構造に慣れ、先の内容を予想できる読解力を付けること。③自分の考えを英語で伝えられるように、英文を書くアウトプットの力を磨くこと。

【数学】
試験時間と昨年までの問題量の傾向は、慶應女子高が60分・5題18〜22問、早実高が60分・5題16〜19問、早大本庄学院が50分・4題13〜14問。慶應女子高は全て記述式で、早実高と早大本庄学院は一部が記述式です。慶應女子高は標準レベルの文章題と整数が、早実高は多くの単元からバランス良く、作図や証明問題も、早大本庄学院は文字の処理をする問題が出るのが特徴。それらを踏まえて今年の問題を見ると、慶應女子高の難度に大きな変化はなく、早実高は箱ひげ図や色の塗り分けの場合の数など、昨年より難化しました。早大本庄学院は一昨年のレベルにまで易化しています。

早慶高の入試問題では正確な図が与えられない場合があるので、図を描く習慣を付けましょう。また、解答までに複雑な計算が必要なこともあるので、計算を工夫し、計算力を強化することも大切です。頻出傾向に合わせた標準難度の問題演習で確実な得点力を付け、常にもっと良い解法はないかと考えてください。

【国語】
今年の各校の大問構成は、慶應女子高が論説文2題で、今年は論説文に古文が含まれる構成に。基本的に古文対策が必要です。また、慶應女子高は他に60分で600字の作文があります。早実高は今年も小説文、論説文、古文の構成。早大本庄学院は今年も論説文と小説文で、古文単独の出題はありません。

慶應女子高は、記述問題が10問近く出され、品詞分解や文学史など知識問題も頻出します。記述対策には筑駒高の過去問も有効です。早実高は、従来記号選択でしたが、5年前から記述問題も登場。今年は字数制限付きの記述問題が出され、今後も対策が必要です。早大本庄学院は記号選択、抜き出し、記述と多様な形式。3校とも試験時間に余裕があるので、速読より精読を意識しましょう。

入試データ分析

サピックスオープンにおける合格可能性80%ラインの偏差値は、慶應女子高62、早実高59、早大本庄学院60です。これは一般的な模試の偏差値より10〜20ポイント低めに出ています。

昨年11・12月に行われたサピックスオープンにおける、各校の合格者と不合格者の平均偏差値の差を見ると、3校とも英語で9ポイント近くの差がつきました。早慶高合格に向けては、英語の実力を必ず上げること、得意科目を二つ以上作り、苦手科目も平均レベルまで上げることが重要です。

また、中3になるまでに正しい学習習慣を身に付け、復習を重視して基礎学力を培い、極端な苦手科目をつくらないように心掛けましょう。そして、中2のうちに得意科目をつくること。できれば英語が望ましいです。さらに、第一志望校を早めに決め、それに向けて合格プランを立てましょう。中3になったら、早い段階で3科目の偏差値55突破を目指し、得意な2科目を伸ばしながら、夏前には苦手科目克服に着手すること。夏が終わるまでに偏差値55を突破し、秋以降さらに伸びていく生徒が合格を勝ち取りますが、思い通りに成績が伸びなくても諦めずに、計画を調整して頑張ってください。私たちSAPIXも最後まで皆さんに寄り添い、サポートしていきます。


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※この記事は2022年6月1日に刊行されたSAPIX中学部の受験情報誌『スクエア』213号に掲載された記事のnote版です。

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