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【入試分析2022】早慶高〈男子〉
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【入試分析2022】早慶高〈男子〉

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SAPIX中学部では例年、3月に「高校入試分析会」を開催しています。ここでは「志望校別 データ分析(早慶高〈男子〉)」の内容をご紹介します。

入試の概要

今年の早慶高入試のトピックは早実高の募集人員が変更されたことです。昨年に比べ、推薦入試では男女合わせて60名から約40名へ、一般入試では男子は80名から約50名へと減少。1クラス当たりの生徒数を減らし、教育をより充実させるための施策とのことで、受験生に大きなインパクトを与えました。

各校の一般入試の試験科目は、慶應義塾高と慶應志木高は一次が英数国で、二次は面接、早大学院は英数国と小論文、早大本庄学院と早実高は英数国です。なお、昨年同様、慶應義塾高は、新型コロナウイルスの影響で二次が中止になりましたが、来年は二次があるものと考えて準備しましょう。早大本庄学院は2年前に面接を廃止しました。

次に一般入試の日程について。慶應志木高の一次は2/7で、合格者は2/11の二次に臨みますが、その日は早大学院の入試日。つまり、早大学院が第一志望の人は慶應志木高の二次を受験できません。逆に、慶應志木高の一次に不合格だった場合は、早大学院を受験可能です。また、慶應義塾高の一次と早実高は同じ2/10で併願は不可。2/9の早大本庄学院は他校の日程と重複しないため、早慶高志望者の多くが受験します。

各科目の傾向と対策

【英語】
今年の各校の試験時間と問題構成は、慶應義塾高60分・長文語数1400語・大問4題・小問50問、慶應志木高60分・1990語・大問6題・小問56問、早大学院50分・2120語・大問4題・小問49問、早大本庄学院50分・1350語・大問3題・小問42問、早実高70分・1690語・大問9題・小問62問(早実高のみリスニングあり)。どの学校も長文の速読力が必須です。知識問題と読解問題で分けると、慶應志木高以外は読解問題が60%前後で、慶應志木高は知識問題が54%。例年知識問題が多かった早大学院は傾向が逆転し、読解問題が増えました。

合格には長文読解力とそれを支える豊富な語彙、文法力が必要です。知識面では中2までに単元別の基本文法、中3夏までに単元を横断した基礎文法を学び、中3後期に応用問題演習を。長文読解は、中3前期までは和訳中心の丁寧な精読に、中3夏からは多読・速読と難解な長文に取り組みましょう。

【数学】
試験時間と昨年までの問題量の傾向は、慶應義塾高60分・6〜7題18〜20問、慶應志木高60分・5〜7題14〜17問、早大学院50分・4題12〜16問、早大本庄学院50分・4題13〜14問、早実高60分・5題17〜19問。慶應義塾高の特徴は問題数と計算量の多さで、計算力や時間配分を見極める能力が必要です。早大本庄学院は問題数が少ないため、ミスが命取りに。今年の問題を見ると、慶應志木高は色の塗り分けや作図などが出題され、難化しました。一方、早大本庄学院は一昨年までの難度に易化し、慶應義塾高と早大学院はやや易化。早実高は箱ひげ図が出題されました。学習のポイントは計算力の強化です。途中式を書き、計算を工夫する努力を。また、頻出分野の標準問題を数多く解き、解ける問題を見極める選択眼を持つほか、「考える」ことを大切に学習しましょう。

【国語】
今年の慶應系の大問構成は、慶應義塾高が論説文と随筆文の2題、慶應志木高が論説文、古文、小説文、知識の4題です。慶應系は大問構成が毎年変わりやすいですが、幅広い教養・知識が求められることは共通しています。知識問題が配点の半分を占める年もあるため、漢字・語彙・文学史・文法などについて幅広く身に付けることが重要です。

一方、早稲田系の大問構成は、早大学院が論説文(2題)と古文の3題、早大本庄学院が論説文、小説文の2題、早実高が小説文、論説文、古文の3題。早大学院と早実高は毎年この構成です。早大学院では、他に901字以上1200字以内の小論文があります。3校とも難解な論説文が毎年出され、早大学院は抜き出し問題の多さが特徴的です。記号選択のみだった早実高は、近年記述が増え、早大本庄学院は幅広い形式で出題されています。早慶とも、各校に合わせた対策が必要になるでしょう。

入試データ分析

SAPIXの偏差値(一般的な模試の偏差値より10〜20ポイント低め)で合格可能性80%ラインは、慶應義塾高58、慶應志木高62、早大学院57、早大本庄学院58、早実高57。慶應志木高は開成高などとの併願者が多いため高めに出ます。

11・12月のサピックスオープンでの合格者と不合格者の平均偏差値を見ると、各校とも英語で7〜11ポイントもの差がついています。早実高は例年数学で差が出る傾向がありますが、今年は英語でも差が出ました。早慶高合格には英語の実力を鍛えることがポイントになるので、苦手な人は直ちに克服に取り組むこと。また、得意科目が1科目しかない人は武器になる科目を、できれば英語を含め2科目持てるように準備しましょう。

今後の勉強では、以下が重要です。①中2までに正しい学習習慣を持つこと。決まった時間に机に向かい、すぐに答え合わせをしてなぜ間違ったかを確認し、分からなければ講師に質問をする。このサイクルを確立すれば、極端な苦手科目はできません。②中2までに「○○高に行きたい」という意志を持ち、誰かに表明すること。③中3では、夏までに苦手克服に向けて取り組み始めること。また、模試や過去問の結果だけに一喜一憂することなく、復習を徹底することで、得点力を伸ばしましょう。SAPIXの3科目合計偏差値は55以上が目標です。


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※この記事は2022年6月1日に刊行されたSAPIX中学部の受験情報誌『スクエア』213号に掲載された記事のnote版です。


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