【親子インタビュー】成績はアップダウンしながらも、SAPIXと自分を信じて開成高に合格!
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【親子インタビュー】成績はアップダウンしながらも、SAPIXと自分を信じて開成高に合格!

小学生時代の3年間を海外で過ごしたFさんは、小6の夏に帰国した後、中学受験に挑戦しようとしたものの、準備不足を痛感して断念。中1からSAPIX中学部に入室し、高校受験の勉強に取り組み始めました。ところが、当初は勉強が嫌いだったというFさん。その道のりは順風満帆とはいかなかったようです。Fさんは、どのようにして開成高校合格を勝ち取ったのでしょうか。お母さまと共に、インタビューに答えていただきました。

※Zoomを使用して2021年8月16日に取材を行いました。
※この記事は2021年10月1日に刊行されたSAPIX中学部の受験情報誌『スクエア』209号に掲載された記事のnote版です。

準備不足を痛感して中学受験を断念 
高校受験はSAPIXで万全を期す

―――SAPIXに入室されたのは、新中1の3月だと伺いましたが、当初は中学受験を考えていたそうですね。
Fさん:はい。僕は小3から小6の7月まで海外で暮らしていて、インターナショナルスクールに通っていました。スクールでは全て英語で授業を受けていたので、身に付けた英語力を生かして中学受験をしてみたいと自分から言い出したのです。そこで、ある学習塾の夏期講習に通い始めたのですが、すぐに日本の小学生たちとの大きな学力差を感じました。とても太刀打ちできないと思いましたね。
お母さま:その学習塾では、小6の1学期までに各科目の基礎を固めていて、夏休みからは過去問など演習主体の授業になっていました。本人からすれば、初めて目にする算数や国語の過去問に戸惑うばかりで、自分の実力のなさに落胆し、中学受験は諦めざるを得ないと判断したようです。その代わり、高校受験の準備は中1から始めたいと懇願され、SAPIXのお世話になることにしました。

―――なぜSAPIXを選ばれたのでしょうか。
Fさん:SAPIX小学部に通っていた友人が、中学受験で筑波大学附属駒場中学校に合格し、「今度塾に通うならSAPIXだ!」と思ったのです。
お母さま:その時から、彼の頭の中では「SAPIXに通えば第一志望の高校に合格できる」という図式ができあがってしまったんですね。親としては、いろいろな塾と比較検討した上で決めたかったのですが、彼にはSAPIX以外の選択肢がなかったみたいです。

―――実際にSAPIXに通ってみてどうでしたか。
Fさん:自分にすごく合っていると感じました。一方通行の授業ではなく、生徒の自主性を重んじてくれるし、先生と生徒の距離がとても近いんです。
お母さま:「SAPIXは楽しい」と言って休むことなく通っていましたね。勉強の楽しさを教わったことが、高校受験にもプラスになったと感じています。
Fさん:SAPIXはどの科目も詳しく教えてくれるし、先生がときどき話してくれる授業内容に関連したこぼれ話も、すごく面白かったです。

中3の5月に3科目から5科目へ 
志望校を開成高に決める

―――当初、英・数・国の3科目を受講していたところを、中3の5月から5科目に変更したのはなぜでしょうか。
Fさん:室長の先生が、「5科目が必要な開成高などの最難関校を受験してみないか」と提案してくれたからです。その時、「自分にも開成に合格する可能性があるのか!」とうれしくなり、挑戦してみようと思いました。
お母さま:本人は当初、大学附属の私立校を受験するつもりで3科目を受講していましたし、親としてもそう思っていました。それだけに、いきなり「5科目を受講したい」と言われた時は戸惑いましたね。SAPIXはすごく楽しかったみたいですが、自宅ではあまり勉強せず、課題や学校の宿題のやり残しもありましたから。そのため、「さらに2科目増やして大丈夫なの?」と不安でしたが、最後は本人のやる気に託してみることにしました。
Fさん:中学受験では悔しい思いをしたので、高校受験では絶対に悔いを残したくないと思いました。

―――第一志望を開成高に決めた一番の理由は何でしたか。
Fさん:僕は、将来の目標がまだ決まっていないので、高3の時点で、できるだけ多くの進路を選択できる高校に行きたいと考えました。そのためには、大学の附属校ではなく、さまざまな大学の受験が可能な最難関進学校に進むべきだと気付いたのです。SAPIXの先生に「開成はFさんに向いていると思うよ」と言われたのも大きかったです。
お母さま:昨年はコロナ禍で、運動会も文化祭も見学できなかったのですが、その分、SAPIXの先生方から開成高に関するいろいろなお話を伺うことができ、とても参考になりました。本人も、開成高の「自由」「質実剛健」という校風に、強く心をひかれたようです。

―――先ほど「自宅であまり勉強しなかった」というお話がありましたが、受験勉強は順調に進まなかったのでしょうか。
お母さま:全く順調ではありませんでしたね。中1・2のころは、自宅学習をする姿は一度も見たことがなく、SAPIXへは楽しそうに通っていたものの、「このまま続けさせる意味はあるのだろうか?」と、何度も思いました。
Fさん:勉強が好きではなかったので、課題をやるにしても、最低限の努力で済まそうと考えていました。やる気に火がついたのは、「開成に合格できるかも」と思うようになった中3の5月からです。
お母さま:彼は、こつこつ努力するタイプではなく、いざという時に瞬発力を発揮するタイプ。SAPIXでも、応用クラスと標準クラスを行ったり来たりしていましたが、最後の最後に持てる力を爆発させたのだと思います。

成績は上がったり下がったり 
得意な英語で苦手な国語をカバー

―――科目で得意・不得意はありましたか。
Fさん:英語が得意で、これが僕の武器になりました。どの学校の入試でも80点以上は取れていたと思います。数学は好きだったし、過去問演習もできていたのですが、SAPIXの模試では得点が伸びず、平均点止まりでした。苦手だったのが、国語。漢字も読解も知識問題も、全く点が取れませんでした。
お母さま:国語が苦手になったのは、在外中の3年間が大きかったのかなと思います。今思えば、もう少し漢字の勉強をさせるべきでしたが、スクールから毎日英語の宿題が出ていたので、それに加えて「国語も勉強しなさい」とは、さすがに言いにくかったのです。

―――理科・社会はどうでしたか。
Fさん:理科は小学生のころから好きだったせいか、不思議とよくできました。一方、社会は必要な知識がほぼゼロだったので、覚えることが多くて苦戦しました。今振り返ってみると、受験勉強で最も大変だったのは社会です。幸い、試験本番を迎えるころには、人並み以上にできるようになりましたが。
お母さま:ずっと足を引っ張っていたのは国語ですね。なかなか得点が伸びず、目標は最後まで偏差値50でした。

―――国語が苦手でも、受験科目が3科目の難関校には合格されていますね。成績に好不調の波はあったのでしょうか。
Fさん:上がったり下がったりで、成績は安定しませんでした。例えば、8月のクラス分けテストでクラスが下がってしまい、その危機感から勉強を頑張った結果、9月のサピックスオープンでは成績が上がって、ということの繰り返し。その後、公開模試をいくつも受けましたが、開成高入試プレの成績は良かったです。
お母さま:本人は中3の5月からやる気になったと言っていますが、本当に受験生らしく勉強するようになったのは年が明けてからだったと思います。10月になっても、SAPIXの先生に相談していました。「息子は勉強しないで寝てばかりいます。受験生の場合、眠くて仕方ないときは2時間だけ眠ってから起き出して勉強すると思いますが、息子は朝までずっと寝てしまうんですよ」と。これには先生もあきれていました(笑)。
Fさん:親が眠った後、深夜1時、2時からちゃんと勉強する時もあったんだけど……。

試験は手応え十分で開成高に合格 
今は卒業したくないほど毎日が充実

―――開成高の入試について伺います。前日はどのように過ごしましたか。
Fさん:寝不足の状態で試験を受けたくなかったので、勉強は軽めの復習程度にして、早めに寝ました。10時間くらい眠れたと思います。
お母さま:受験直前期は、勉強よりも体調維持に努めました。験担ぎで、とんかつを食べる人もいると思いますが、わが家では脂っこいものを避け、消化の良いものをと心掛けました。

―――試験会場はどんな様子でしたか。
Fさん:緊張した様子で最後まで参考書を開いている人もいれば、落ち着いた様子で本を読んでいる人もいました。僕は最初の科目が始まる前は何もせず、「落ち着こう」と精神を集中させていました。2科目目以降は、理・社のテキストを見直すなど、基礎知識の確認に努めました。同じ教室にSS(サンデー・サピックス)特訓で仲良くなった知り合いがいて、心強かったです。

―――試験の手応えはいかがでしたか。
Fさん:「これはいけるんじゃないか」という手応えがありました。苦手な国語も、従来の完全な記述式ではなく、記号選択や字数指定の抜き出しなど、出題形式が僕にも解きやすい方向にがらりと変わっていたのです。
数学は難しかったのですが、難問はどうせみんなできないし、自分はある程度解けた自信がありました。英語はいつも通りしっかり解けたし、理科も手応えがあり、社会もそこそこできました。全体的にうまくいったので、これは合格できるんじゃないかと思いました。

―――結果は見事合格。開成高に入学して4カ月がたちましたが、学校生活はいかがですか。
Fさん:毎日とても楽しいです。自由で何事も生徒の自主性に任されているし、入学できて本当に良かったと思います。5月の運動会には黄組の応援団員として参加し、優勝することができました。
お母さま:運動会がよほど楽しかったのか、その夜は「開成を一生卒業したくない」と話していました(笑)。

―――部活動について教えてください。
Fさん:中学時代は吹奏楽部でホルンを吹いていたので、開成管弦楽団に入部し、ホルンを吹いています。また、以前から興味のあったコンピューター部にも掛け持ちで入部しました。9月の文化祭に向けて、これからの部活動も楽しみです。

【Fさんの受験カレンダー】

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10月からでも遅くない 
自分とサピを信じ、最後まで集中

―――Fさんは中学受験のリベンジとしてSAPIXに入室し、見事、第一志望の開成高に入学しました。3年間の受験生活を振り返って、どう変わったと感じていますか。
Fさん:僕はずっと勉強が嫌いでした。面倒くさいことが苦手だったからです。でも、SAPIXに3年間通って、今まで知らなかったことを学ぶ楽しさを知りました。「勉強は楽しい」とポジティブに考えられるようになったことが、高校受験の結果につながったと思います。
お母さま:高校受験は、本人にとって人生初の大きな挑戦でしたが、彼は自分で進路を選択し、決断し、結果を出すことができました。この経験を糧に、今後も得意なことを伸ばす方向で新たな挑戦をしてほしいと考えています。

―――Fさんの受験生活を支える上で、お母さまが心掛けたことはありますか。
お母さま:勉強についてはSAPIXに全てお任せして、家庭では本人のやる気を引き出すことに徹しました。私も主人も受験は経験していますが、勉強法などはかつてと違っているはずなので、混乱を避けるためにも勉強の内容には一切口出しせず、モチベーションアップと、勉強しやすい環境を整えることを第一に考えました。
例えば、闘争心をくすぐるように、同じ問題を父親や弟と競争で解かせたり、家族全員で英語ヒアリングテストに挑戦したり。あるいは、本人が受験する学校に興味を抱くよう、「慶應志木の器楽部がコンテストで優勝したんだって」などのプチ情報を提供したり。また、受験期が近づいてからは、体調とスケジュールの管理に心を砕きました。

―――お母さまは受験を通して忍耐力がついたのだとか。
お母さま:息子は本当に勉強しなかったので、言いたいことは山ほどありましたが、言うのは2割程度にとどめ、後は洗濯物を干しながらぶつぶつ言ってストレスを発散していました(笑)。私がストレスをためると子どもにも影響するので、自分なりに発散するようにしていました。
うれしかったのは、開成高合格を祝って家族で乾杯した時、息子が「今まで『勉強しろ』と言わないでくれてありがとう」と言ってくれたこと。おかげでプレッシャーを感じずに勉強できたとか。それを聞いて救われた気持ちになりました。

―――最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
Fさん:「合否は夏休みに決まる」と言われますが、そんなことはありません。10月からでも間に合います。僕自身がそうでした。大切なことは、絶対に合格できると信じ、焦らずに集中して、SAPIXの先生に言われた課題をこなしていくこと。諦めずに頑張ってください。
お母さま:受験生の子どもを抱えていれば不安に思うのは当然だし、自分のイメージ通りに子どもが動かないといら立ちも募ります。しかし、子どもを最も理解しているのはやはり親なので、親が子どもの精神安定剤になれるよう、サポートに徹してあげてください。SAPIXの先生と、子どもの自立心や底力を信じて、最後まで一緒に駆け抜けてください。応援しています。

◇SAPIX中学部 荻窪校 室長より、Fさんへメッセージ
Web上で行われた開成高の合格発表の日、合否を伺うために、私は緊張しながらFさんに電話をかけました。お母さまが「まだ発表されていないんです」とおっしゃった瞬間、歓喜するFさんの声が受話器越しに聞こえてきたのです。まるで、会場で一緒に合格発表を見ているようでした。Fさんが積み重ねてきた努力が実った瞬間を共有でき、私も大変うれしかったことを覚えています。
中1・2ではなかなかエンジンがかからなかったFさんが、中3になり「開成高を目指してみよう」という呼び掛けに応じて、勉強に力を入れ始めたのは夏期講習前だったと思います。その結果、12月の開成高入試プレで10番以内に入るという素晴らしい実力を身に付けました。素直さと能力の高さ、そして最後まで諦めず多くの課題を乗り越えたことが、結果に結び付いたのだと思います。
常に自分のやりたいことに正直になり、努力をしていけば、きっとすてきな未来が待っているでしょう。大きく成長されたFさんにお会いできる日を楽しみにしています。
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