早稲田実業学校高等部 2017年出題傾向リサーチ
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早稲田実業学校高等部 2017年出題傾向リサーチ

英語

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A 整序英作文:小問数3
2016年に続いて、日本語訳がなく、文脈から内容を推測して英文を組み立てる問題が出されました。
B 和文英訳:小問数2
2年連続で英作文問題が出されました。求められている知識レベルは標準的なものです。与えられた日本文を正確に英文に変換できるかどうかを試す出題でした。
C 語彙・空所補充:小問数5
早実高で頻出の問題形式です。2016年に続いて、名詞の単数複数や時制のミスに注意が必要な問題が出されました。
D エッセイの読解(約480語):小問数5
自分と他人との共通点の見つけ方とその利点に関するエッセイでした。問2の適語補充問題では、文脈から英単語を推測する力と、その英単語を正確に書く力が求められています。
E 説明文の読解(約345語):小問数7
原油流出がペンギンの生活を脅かしていることに関する説明文でした。問2で4年ぶりに語数指定の和文記述問題が出されました。
F 説明文の読解(約400語):小問数10
生態系についての説明文でした。問4の語群にある英単語は専門性が高く、文脈から意味を推測することに慣れていない受験生は苦戦したと思われます。
G 物語文の読解(約965語):小問数10
お金持ちになっても幸せになれるわけではないということがテーマの物語文でした。問6はそのテーマを理解できているかを試す問題でした。
H リスニング問題:小問数12
試験開始55分からの実施でした。Ⅰは応答文選択で、放送回数は1回のみでした。Ⅱは対話に関する選択問題、Ⅲは空所補充の要約文完成、Ⅳは1つの長い対話に関する選択問題でした。放送終了時点で、残り時間は約1分でした。

数学

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①計算問題
例年通り計算問題が出されました。(1)二次方程式、(2)因数分解、(3)整数、(4)食塩水の文章題でしたがいずれも難度は高くなく、すべて正解したい設問でした。
②小問集合
(1)さいころを3回振ったときの確率、(2)円と角度でした。(1)は二次方程式の解と係数の関係を見抜き、取り組むことができれば対応しやすかったでしょう。(2)も①の答え、もしくは類題経験をもとにして、完答しておきたい問題でした。
③二次関数
(1)比例定数と座標、(2)等積変形、(3)面積の二等分と、二次関数の標準的な問題でした。ここ3年の中では最も取り組みやすく、すべて正解することも可能だったでしょう。
④整数
4の倍数ではない偶数について考える問題でした。(2)では、2以外の素因数に注目するなど、問題の本質をとらえて処理できたかどうかがポイントでした。解の吟味も必要だったため、完答するのは厳しかったかと思われます
⑤空間図形
円柱の内部に、3つの円錐が内接している問題でした。(1)は類題経験があるはずなので、確実に正解したい問題です。(2)(3)は、適切な立体のとらえ方や平面の抜き出し方に苦労した受験生が多かったと思われます。

国語

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①奥田英朗『沈黙の町で』
女生徒の視点から、中学校の部活動における人間関係の難しさを描いたものです。文章量は長めですが、会話文や心情の説明が多いので取り組みやすかったと言えるでしょう。心情把握・内容理解・表現理解といった読解力を求める設問が中心で、記号選択問題が多く出されています。文章全体にわたって深く読み、登場人物の心情を正確に理解できれば、まぎらわしい選択肢はないので解答しやすいでしょう。漢字の読み取り問題と慣用句に関する知識問題も出されています。受験生にとって取り組みやすい大問だったので、しっかり得点したいところです。
②松岡慧祐『グーグルマップの社会学』
地図のあり方として、社会との関係が不可分であることを題材にした文章です。読解力を求める問題が中心で、記号選択問題と抜き出し問題が多く出されています。また、漢字の書き取りも出されました。早実高らしさといえば空欄補充形式で要約文を完成させるタイプの問題が出されることですが、2017年は文中から抜き出してきた語句で空欄を埋めさせる形式だったため、時間的な余裕はなかったと言えます。この大問でスピーディーに文章を読み、その内容をしっかりと理解できたかどうかで得点差が生じたと思われます。普段から文章を一読して、内容を把握する訓練を積んでいないと、このような問題に対応できません。
③『日本霊異記』
平安時代の説話からの出題です。文章量は標準的で、現代語訳もところどころにつけられているため読みやすいものでした。この大問でも記号選択問題が多く出されていますが、基本的な語彙と古典常識、文法知識がなければ高得点は望めないものでした。概要をつかむだけでなく、細部への理解ができないと、このような問題に対応できないと心得るべきでしょう。

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