千葉県公立高校 2017年入学者選抜問題分析
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千葉県公立高校 2017年入学者選抜問題分析

前期

英語

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①リスニング問題:小問数2
短い対話を聞き、それに続く正しい受け答えを選ぶ問題でした。
②リスニング問題:小問数2
対話と文章を聞き、内容に関する質問に絵を選んで答える問題でした。例年出題されているので、十分な対策を立てておきましょう。
③リスニング問題:小問数3
対話と文章を聞き、内容に関する質問の答えを選ぶ問題でした。時刻など細部が問われるものと、文章の大意が問われるものがあります。
④リスニング問題:小問数4
放送された単語のスペリングが問われます。基本的な単語でしたが、Saturdayやrestaurantなど間違えやすいものがあり、注意が必要です。
⑤語形変化、並べかえ英作文:小問数5
(2)ではspeakの名詞形speechが問われ、(3)では関係代名詞whichを省略した英文が出題されました。
⑥条件英作文:小問数1
絵を見て、アナウンサーの質問に気象予報士が答える内容を20語程度で完成させる英作文です。絵からわかる状況を簡潔に表現する力が必要です。
⑦短文の読解(約300語):小問数6
2つの短い文章と玩具の取扱説明書を読んで、それらの内容を解読する問題です。前後の文脈把握力が問われます。
⑧説明文の読解(約330語):小問数4
人は生きている間、何にどの程度時間をかけているのか、というテーマの文章です。本文の内容とグラフを一致させる問題があり、正確な読解力が必要です。
➈対話文の読解(約170語):小問数4
友人同士の対話文を読み、空所に補うセリフを選択肢から選ぶ問題です。対話の流れをつかめば、確実に正解を導けます。

数学

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①計算小問
例年通りの基本計算6問でした。素早く正確に処理する必要があります。
②小問集合
(1)回転体の名前、(2)資料の整理、(3)速さの文章題、(4)確率、(5)作図の出題でした。(4)は丁寧に数える必要がありました。(5)の作図は例年通り、難度の高い問題でした。接線の性質を利用することに気づけたかどうかがポイントです。正確な平面図形の知識が求められました。
③二次関数
二次関数と直線に関する出題でした。(1)(2)は短時間で正解したい問題です。(3)は、座標に注目するシンプルな解法に気づけば正解できたでしょう。落ち着いて完答したい大問でした。
④円
円の中にできる合同な図形を利用する問題でした。(1)の証明は、例年よりも書きやすい内容でした。(2)も、(1)で求めた正三角形を利用することでシンプルに求めることができます。千葉県の問題としては解きやすいと感じた受験生が多かったのではないでしょうか。
⑤規則性の文章題
正六角形のタイルの周りに、正三角形のタイルを並べてできる図形を考察する問題でした。いずれの問題も、増やしていくタイルについての情報をまとめることで規則を探せたかどうかがポイントでした。この問題にどのくらい時間を残すことができたかどうかで差がついたと思われます。

国語

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①放送による聞き取りテスト
高校生がスピーチの練習をしている場面と、それに関連する問いが放送されました。問題用紙に「発表用メモ」が書かれているので、そこに聞き取った内容を書き込んでいくことがポイントです。
②漢字の読み取り
標準レベルの出題でした。日頃からさまざまな文章に親しんでいれば、十分に対応することができます。
③漢字の書き取り
大問2と同様、標準的な難度の出題でした。四字熟語が問われていることには注意が必要です。
④国語に関する知識・表現
中学生の作文を読んで設問に答える形式です。文法、漢文の知識、語彙、四字熟語が問われました。漢文に返り点をつける問題は頻出です。
⑤三好由紀彦の文章
言葉こそが人間とほかの生物を隔てる重要な要素であることを説明する文章が出題されました。文章は短めですが、短時間で文章内容を把握し、的確に答えていく必要がありました。
⑥額賀澪『タスキメシ』
駅伝競走大会に臨む高校生の様子を描いた小説が出題されました。前書きをしっかりと把握しておくことが、正しい文章の読解につながりました。心情描写を追って比喩表現を理解する必要がありました。
⑦『雲萍雑志』
時計を求めようとする夫と、その妻のやりとりを描いた古文が出題されました。短い文章ですが、古文の基本文法が身についているかどうかが試されています。
⑧作文
高校生が本を読むことの効果について、グラフから読み取ったことを説明するという内容でした。条件を守り、グラフを読み取れば書くべき内容は決まりますので、短時間で処理したい大問でした。

理科

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①小問集合(物理、化学、生物、地学)
各分野からの小問集合で、基礎的な知識が問われました。取りこぼしは避けたい大問です。
②地質、地震(地学)
千葉県の地形を歴史的な資料から考察する問題と、地震の基礎問題でした。資料を適切に読み解くことができれば、難しい問題ではありません。
③化学変化(化学)
酸化銅の還元についての典型問題でした。(3)のグラフの作成を含め、すべて正解したい大問です。
④力(物理)
圧力と力の分解がテーマでした。(4)は設問をしっかりと理解しなければミスが起こるため、差がついたと考えられます。
⑤植物(生物)
植物のつくりと蒸散に関する典型問題でした。(4)では、実験の条件を正しく分析する力が問われました。
⑥イオン(化学)
イオンの移動と中和についての問題でした。「すべて選ぶ」形式の小問がありましたが、内容は基礎的なものでした。全問正解したい大問です。
⑦天体(地学)
天文シミュレーションソフトを利用した天体の動きについての問題でした。受験生の理解に差が出やすい内容が中心で、大きな得点差が生じたと考えられます。
⑧進化(生物)
動物の骨格と進化についての問題でした。基礎的な知識を確認する内容で、ミスは避けたい大問です。
➈電流(物理)
電流と発熱量に関する典型問題でした。(4)は分析力を要しますが、頻出の問題です。

社会

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①総合問題
千葉県に関する文章をもとにした総合問題でした。基礎的な内容が問われていましたが、インターネット利用状況に関する読み取り問題は、資料と選択肢を慎重に吟味する必要がありました。
②日本地理
東北・中部地方に関する問題でした。都道府県庁所在地と地形図の読み取りは今年も出題されています。
③世界地理
正距方位図法をテーマに世界地理の知識が問われました。針葉樹林の分布に関する問題は、寒冷地であることだけでなく、冷帯と寒帯の違いに気づく必要がありました。
④前近代史
江戸時代までの日中交流史をまとめたカードをもとに政治経済・文化史が問われました。貿易に関する問題はまぎらわしい選択肢に迷った受験生もいたようです。
⑤近・現代史
千葉県出身の石井菊次郎に関する年表をもとに明治以降の近・現代史が問われました。定番の年代を並び替える問題は北方領土問題につながる日露国境画定の歴史に関するものでした。
⑥経済
企業のしくみや社会保障を題材とした経済の総合問題でした。株主に関する記述はほかの大問と比べて、正確に文章をつなげるのが難しく感じた受験生も多かったと思われます。
⑦政治
基本的人権や情報社会がテーマの出題でした。基本的人権の正確な分類は頻出事項です。また近年、使用されるようになった新しい用語に関する理解も問われました。
⑧国際社会
国際連合の活動を中心とした出題でした。国連のしくみや関連機関、その活動について幅広く問われました。

後期

英語

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①リスニング問題:小問数7
例年通りの出題形式に加え、今年は読まれた英文を聞き取り、空所に適切な語を補う問題が2問追加されました。全体の配点も約3割になり、リスニング問題の比重が高くなりました。
②並べかえ英作文:小問数3
単語を適切な形に変化させる設問がなくなり、単語を並べかえて対話文を完成させる問題のみとなりました。どの設問も間接疑問や接続詞など基本的な文法知識を問うものでした。
③条件英作文:小問数1
「朝早く勉強するのは夜遅く勉強するよりも良い」という主張に対して、肯定、否定の立場を選択し、自分の意見を15語程度の英文でまとめる問題でした。選択した立場に沿う内容を簡潔にまとめ、表現する力が必要です。
④短文集合(約260語):小問数4
カタログショッピングの広告と、英単語の複数形の作り方を説明する英文の読解が出題されました。広告の読解は、内容を注意深く読み取れば正解できる問題でした。
⑤日記文の読解(約420語):小問数5
ある中学生が自分の誕生日に起こった出来事をまとめた英文です。例年通り、与えられた英文を適切な箇所に補う問題や、内容に関する問題が出されました。(4)②の英文記述は、本文中の表現を設問が求める形式に書き直す必要があり、得点に差がついたと考えられます。
⑥対話文の読解(約170語):小問数4
日本人の高校生と留学生の間で交わされる対話文のセリフを選択肢から選ぶ問題でした。日本人が食事をする前後に言う「いただきます」や「ごちそうさま」が話題でした。対話の流れはつかみやすいので、ミスなく全問正解したい問題です。

数学

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①小問集合
計算問題5問と多角形の内角の和を答える問題でした。いずれも基本的な内容のため、確実に得点したいところです。
②小問集合
(1)資料の整理、(2)円すいの体積、(3)二次関数と変域、(4)確率、(5)作図でした。(4)までは落ち着いて確実に正解したい問題です。(5)の作図は、円の性質を利用する問題で、後期の問題としては解きづらく感じた受験生もいたかもしれません。
③二次関数
図形の長さや面積を利用する二次関数の問題でした。(1)(2)は基本的な内容のため、短時間で完答したいです。(3)も問われている内容を勘違いしなければ、例年より得点しやすい問題でした。
④平面図形
(1)は相似の証明、(2)はそれを利用して長さを求める例年通りの内容でした。前半の穴埋め、後半の記述、長さを求める小問のつながりがしっかりしているため、それを意識できれば対応しやすいと思われます。ほかの大問に時間を要するものが少なかったため、じっくり時間をかけて取り組みたい大問でした。
⑤座標平面上の図形
座標平面上で図形を回転させる問題でした。千葉県公立高では珍しい出題のため、戸惑った受験生もいたかもしれませんが、入試問題ではよく見かけるテーマでもあります。千葉県に限らず、様々な入試問題を解いてきた演習量で差がついたかもしれません。

国語

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①放送による聞き取りテスト
高校生が学校紹介のために使う写真について話し合っている場面と、それに関連する問いが放送されました。問題用紙に写真が7枚与えられているため、場面をイメージしやすい問題でした。
②漢字の読み取り
標準レベルの出題でしたが、日常生活の中ではあまり目にしない言葉も出されています。例文中での言葉の使われ方にも注意しながら、確実に解答することが求められました。
③漢字の書き取り
大問2と同様、標準的な難度の出題でした。ただし、受験生にはなじみの薄い四字熟語も出されているため、注意が必要です。
④中島久枝『金メダルのケーキ』
少女とフランスの菓子職人の交流を描いた小説からの出題でした。心情描写が平明で、内容を把握しやすかったため、高得点を狙うこともできる大問でした。文法や慣用句の知識も問われています。
⑤外岡秀俊の文章・山本東次郎の文章
文章Ⅰは、ネット社会におけるメディアの単純化について問題提起したものからの出題でした。こうした論説文に備えて、日頃からさまざまなニュースに親しんでおく必要があります。最後の設問では「手紙」に関する文章Ⅱが示され、10字以上15字以内の記述が求められました。この大問に時間をとられた受験生が多かったようです。
⑥『落栗物語』
達筆の書道家にまつわる逸話からの出題でした。文章内容はとらえやすいため、高得点を狙いたい大問です。
⑦作文
合唱コンクールの課題曲についての意見を書く作文でした。指定された二つのことわざのうち、どちらか一つを用いて書くことが条件になっていたため、ことわざの意味も理解している必要がありました。原稿用紙の使い方など、形式面にも十分に注意を払いましょう。

理科

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①細胞(生物)
タマネギの細胞分裂に関する知識問題でした。いずれも典型問題でしたが、(4)の記述問題は観察2の内容を正確にふまえる必要がありました。
②音(物理)
弦と音の波形についての基礎的な問題でした。(1)は細かな知識、(4)は実験の目的をよく理解したうえで解き進めていく必要がありました。
③天気(地学)
天気図と風についての問題でした。(1)の天気図は選択肢をしっかりと吟味する必要がありました。いずれの問題も正確な知識としくみの理解が必要で、この大問で全体的な差がついたと思われます。
④物質の特徴、状態変化(化学)
金属の性質や状態変化における粒子の運動がテーマでした。いずれの問題も典型的なものであり、計算問題もやさしいものでした。
⑤人体(生物)
血液の循環と心臓のつくりに関する知識問題でした。(1)は細かな知識の問題でしたが、そのほかは基礎的な問題なので、取りこぼしは避けたいところです。
⑥化学変化(化学)
塩酸と塩化銅水溶液の電気分解の問題でした。いずれの問題も典型的なものであり、大問5と同様に取りこぼしは避けたい大問です。
⑦運動とエネルギー(物理)
仕事や運動とエネルギーの基本事項が問われました。(2)や(3)では、状況をよく理解し、単位などに気をつけながら正確に計算する力が求められました
⑧岩石(地学)
化石に関する基本知識の問題でした。高得点を狙いたい大問です。

社会

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①総合問題
千葉県の特産品の一つ、びわに関する文章をもとに地理、歴史、公民から1問ずつ出題されました。歴史は恒例となっている3つの出来事を年代の古い順に並べ替える形式ではなく、1751年にもっとも近い出来事を選ばせる問題でした。
②日本地理
日本地理に関する基本的な問題でした。都道府県庁所在地や地形図などを題材とした出題傾向に大きな変化はありません。統計資料は設問内容と数字の増減を落ち着いて読み取る必要がありました。
③世界地理
緯線、農業形態、観光名所、環境・エネルギー問題について出題されました。いずれも基本的な内容でしたが、環境・エネルギー問題に関する資料の読み取りは、計算を必要とする選択肢もあり、慎重に吟味しなければなりませんでした。
④前近代史
「千葉県の歴史」をテーマに江戸時代までの歴史が幅広く問われました。江戸幕府の対外政策に関する並べ替え問題を解くには、正確な年代把握を必要としましたが、各選択肢の因果関係を注意深く読むことでも対応が可能でした。
⑤近・現代史
歴史上の出来事がおこった月日を題材に明治時代以降の知識が問われました。同時代の世界史に関する問題では下線部の記述より、第一次世界大戦から第二次世界大戦の間におこった出来事を答えることに気づく必要がありました。
⑥政治
三権分立のしくみや地方分権に関する政治の総合問題でした。参議院の緊急集会についての記述は必要な要素を入れつつ、前後の意味が通るようにまとめることが難しい問題でした。
⑦経済
日本の経済成長に関する文章をもとにした経済の総合問題でした。景気変動、企業の種類、四大公害病などについて問われましたが、いずれも基本的な内容でした。


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