千葉県公立高校 2020年 入学者選抜問題分析
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千葉県公立高校 2020年 入学者選抜問題分析

【前期】

英語

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①リスニング問題:小問数3
対話を聞き、それに続く受け答えを選ぶ問題です。
②リスニング問題:小問数2
放送された内容に関する質問の答えとして正しい絵を選択する問題です。放送を最後まで正確に聞き取らないと解けない問題がありました。
③リスニング問題:小問数2
対話と会場アナウンスの放送を聞き、内容に関する質問の答えを選択する問題です。
④リスニング問題:小問数4
放送された内容に関連した英文の空所に単語を補充する問題です。基本的な単語が身についていれば正解できます。
⑤語形変化、並べかえ英作文:小問数5
例年と同様、基本的な語形変化が2問、5つの単語を並べかえる英作文が3問でした。
⑥自由英作文:小問数1
絵を見て、店員に電話で伝える内容を20語以上30語以下で書く英作文です。絵の中の状況を詳細に表現する力が求められました。
⑦短文の読解(約365語):小問数6
2つの短い文章を読み、その内容を解読する問題と、ボランティアのお知らせを読み取る問題です。
⑧意見文の読解(約430語):小問数4
世の中に役立つ職業というテーマで、複数の学生による意見を読み、それぞれの内容を読み取る問題です。
⑨対話文の読解(約210語):小問数4
友人同士の対話の空所に補うセリフを選択肢から選ぶ問題です。空所の前後の内容を把握することで確実に正解を導くことができます。

数学

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①計算小問
例年通りの計算問題6問でした。素早く確実に得点したいところです。
②小問集合
(1)二次関数と変域、(2)資料の整理、(3)立体の求積、(4)さいころの確率、(5)作図でした。確率は「有理数」という言葉の理解が必要なものの、例年よりも数えやすい問題でした。作図もシンプルに角度を作図する内容であるため、準備をしてきた受検生であれば対応できたことでしょう。
③二次関数
二次関数と図形の融合問題でした。(2)①までは、丁寧に処理をし、確実に正解したいところです。②は、問題文をしっかり読み、正しい図を描くことができれば解答を導けました。自分で図を描く練習をしてきたかどうかで差がついたと思われます。
④円
三角形の相似の証明と、面積を求める問題でした。証明は途中まで誘導があるため、対応しやすいものでした。(2)は分かる長さや線分比を一つ一つ調べる必要があるため、時間がかかってしまった受検生もいたかもしれません。
⑤整数
整数をテーマとした文章題でした。(1)(2)はかけ算や割り算で求めることができるため、題意を掴めれば対応できたと思われます。(3)は二次方程式を利用、(4)は確率を問われるなど、幅広い分野に対応する力が必要でした。

国語

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①放送による聞き取りテスト
中学生が俳句について調べた内容についての会話、およびそれらに関する問いが放送されました。メモを取りながら解いていくことが求められます。
②漢字の読み取り
日常生活ではなじみの薄い言葉も含まれていましたが、いずれも標準的な難度でした。
③漢字の書き取り
標準的な難度の問題でした。例年同様、四字熟語も問われています。
④国語に関する知識・表現
中学生の会話を読み、設問に答えるという形式でした。敬語や漢文の知識が問われました。いずれも失点は避けたい難度です。
⑤細川英雄『対話をデザインする』
対話のポイントについて述べた論説文です。記号選択と抜き出しが中心で、筆者の主張を丁寧に読み取る必要がありました。
⑥西條奈加『六花落々』
主人公とその父親のやりとりを描いた小説文です。記述では登場人物の心情をふまえて、短い字数で解答をまとめることが求められました。
⑦『筑波問答』
「教え方」をテーマにした古文からの出題でした。文章を訳すだけでなく、筆者の主張を理解し、発展的に考えることが求められました。
⑧作文
2つの資料を見比べ、そこから考えたことをまとめるという内容でした。条件が例年よりも細かくなっているため、書きづらさを感じた受検生もいたかもしれません。自分の考えを短時間でまとめることがポイントでした。

理科

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①小問集合
基礎的な知識を確認する問題でした。取りこぼしは避けたい内容です。
②顕微鏡(生物)
顕微鏡の見え方についての問題でした。(4)はやや難度が高く、分析力が必要でした。
③化学変化(化学)
大部分は鉄と硫黄の反応についての典型問題でした。(2)の知識問題を正解するためには細部にわたる学習が必要でした。
④天体(地学)
星の見かけの動きについての問題でした。(4)は難度が高いものでした。
⑤運動とエネルギー(物理)
斜面上の物体にはたらく力、力学的エネルギー、仕事などが幅広く問われました。習熟度によって得点差がついたと考えられます。
⑥地震(地学)
地震についての典型問題でした。(3)②は解答までの過程がやや複雑でした。
⑦電流(物理)
電気回路と発熱量の問題でした。(3)(4)は実験結果を正確に分析したうえで、回路の計算を行う必要がありました。
⑧動物(生物)
動物の分類についての基礎的な知識の出題が中心でした。(3)の記述問題も含めて、取りこぼしは避けたい大問です。
⑨電気分解(化学)
塩酸と水の電気分解の問題でした。内容は平易なので、全問正解したい問題です。

社会

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①総合問題
千葉県に関する文章を題材とした基本問題が出される傾向は例年通りでした。しかし、年代を並べ替える問題は選択肢がすべて1970~90年代の出来事であり、やや難度の高いものでした。
②日本地理
日本地理の総合問題でした。恒例の都道府県庁所在地や地形図に関する問題は例年と比較しても取り組みやすいものでした。
③世界地理
世界地理の総合問題でした。時差の問題はそれぞれの現地時間の差から経度を求めるもので、視点を少し変えた問題に対応する柔軟性が求められました。
④前近代史
貴族や武家の系図に関する出題でした。争乱に関する記述問題は基本的なものであり、2019年に出された日明貿易に関する記述よりもさらに書きやすくなったと思われます。
⑤近・現代史
明治時代以後の日本と世界の年表に関する出題でした。明治時代の出来事を並べ替える問題は自由民権運動とその影響をしっかり理解していなければ正答が難しいものでした。
⑥経済
企業や労働に関する経済の総合問題でした。統計資料問題では長く読みづらい選択肢の文章と、資料の記述や統計数値の割合を丁寧に照合する必要がありました。
⑦政治
憲法、基本的人権、国会に関する問題でした。内閣総理大臣の指名に関する記述問題は与えられた条件をよく確認する必要がありました。
⑧国際社会
国際連合に関する問題でした。2019年と同様、得点しやすい大問でした。

【後期】

英語

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①リスニング問題:小問数5
対話やスピーチを聞き、その内容に関する質問の答えを選ぶ形式です。選択肢にはイラストも含まれます。
②リスニング問題:小問数2
対話を聞き、読まれた数字と名字のつづりを書きとる問題です。発音の似たアルファベットを聞き分ける必要がありました。
③並べかえ英作文:小問数3
対話文が完成するよう、与えられた語を並べかえる問題です。分詞や関係代名詞による後置修飾の理解が問われました。
④条件英作文:小問数1
「徒歩通学の方が自転車通学よりもよい」という意見に賛成か反対かを選び、その理由を15語程度で記述する問題です。理由を素早く考え出せるよう、普段から意見記述の英作文を練習しましょう。
⑤短文集合(約285語):小問数4
(1)は蝶について書かれた説明文中の空所に適する語を選択する問題、(2)は旅行のパンフレットを読み、内容に関する設問に答える形式です。資料問題は、設問から資料のどこに注目すべきかを素早く把握することが大切です。
⑥読解総合(約350語):小問数5
プラスチック汚染についてのスピーチ原稿を読み、内容に関する設問に答える形式です。本文の下線部に関する設問は、直後を丁寧に読めば正答を選べるため、確実に得点したいものでした。
⑦対話文の読解(約150語):小問数4
対話文中の空所に入る発言を選ぶ形式です。空所の前後から対話の流れを把握することで、ミスなく解ききりたい大問です。

数学

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①計算小問
例年通りの計算問題6問でした。後半の問題量を考えると、あまり時間をかけずに解ききりたいところです。
②小問集合
(1)不等式、(2)資料の整理、(3)円と角度、(4)確率、(5)作図でした。小問集合での円と角度の出題は2013年前期以来でしたが、基本的な内容なので、幅広く学習してきた受検生であれば対応できたことでしょう。確率は、問題の条件を把握し、丁寧に調べる力が必要でした。
③二次関数
二次関数と回転体の問題でした。問われている内容は基本的なものであるため、問題文を見落とすことなく最後まで解ききりたい大問でした。
④直線図形
図形の証明と三角形の面積を求める問題でした。(1)は証明の方針が立てやすいため、例年より書きやすく感じた受検生が多かったと思われます。(2)は、(1)の結果をうまく利用できたかどうかがポイントでした。
⑤動点
2つの動点についての問題でした。(3)までは、問題文やグラフを読み込み、情報を整理することで対応できます。ただし、情報の整理に時間がかかってしまい、時間が足りないと感じた受検生もいたかもしれません。(4)は、計算量の少ない解法を選択できるかどうかが鍵でした。

国語

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①放送による聞き取りテスト
「食の大切さ」について学習計画を立てている中学生の会話と、それに関連する問いが放送されました。2つの資料をふまえつつ、メモを取りながら解くことがポイントです。
②漢字の読み取り
標準的な難度の問題でした。四字熟語が問われるという傾向にも変化はありません。
③漢字の書き取り
標準的な難度の問題でした。細部まで丁寧に書き、失点は避けたいところです。
④朝井リョウ『ままならないから私とあなた』
中学3年生の主人公と、その幼なじみのやりとりを描いた小説文からの出題でした。登場人物の考え方の違いを読み取ることが求められています。記述は、指定語句を用いて簡潔にまとめることがポイントでした。
⑤鴻巣友季子『翻訳ってなんだろう?』
翻訳について述べた論説文からの出題でした。たとえを用いて説明された読みやすい文章でしたが、記述においてはそれを分かりやすく言い換える必要がありました。
⑥『奇談雑史』
幼い子が和歌を詠む様子を描いた古文からの出題でした。設問文をヒントに和歌の内容を解釈することが必要です。
⑦作文
ある意見に対して、それに反対する意見を自分の経験をふまえながら述べるという内容でした。テーマについて自由に述べることができた例年の傾向とは異なり、取るべき立場が指定されていることには注意が必要です。

理科

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①地層(地学)
化石についての問題でした。(3)はやや珍しい問われ方でしたが、全体的には典型的な内容でした。
②化学変化(化学)
化学変化の基礎的な知識の確認でした。取りこぼしは避けたい内容でした。
③人体(生物)
消化の実験に関する問題でした。内容は平易なものでした。
④力、運動(物理)
物体の運動と物体にはたらく力についての典型問題でした。力と運動の関係について、正確な理解が求められました。
⑤生態系(生物)
食物連鎖について、与えられたテーマを考察していく問題でした。(3)の計算問題はあまり見慣れない内容で、やや難度が高いものでした。
⑥物質の特徴(化学)
物質の密度や特徴に関する典型問題でした。密度の求め方や、物質の浮沈について正しく理解している必要がありました。
⑦天気(地学)
大気の対流の実験と気団についての問題でした。基礎的な内容が中心でした。
⑧音(物理)
音の知識を確認する問題と実験結果を分析・考察する問題でした。(4)は情報を整理する力が求められました。

社会

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①総合問題
「千葉工匠具」に関する文章を題材とした総合問題でした。地理、歴史、公民から1問ずつ出される傾向は変わっていません。
②日本地理
恒例の都道府県庁所在地に関する問題は、写真と文章をもとに答える今まであまり見られなかった形式でしたが、例年よりも容易に解答できる難度でした。地形図の読み取りも基本的なものです。
③世界地理
世界の地形、都市、国家、穀物に関する統計が問われました。アラブ首長国連邦に位置する都市を記述する問題は、教科書だけでなく、日頃から世界の出来事に興味・関心を持っているかどうかが試されるものでした。
④前近代史
日本の歴史上の人物をテーマに江戸時代までの歴史が問われました。戦国時代に関する記述問題は2019年よりもさらに書きやすくなったと思われます。
⑤近・現代史
外交官の杉原千畝氏に関する年表をテーマに明治時代以降の歴史が問われました。第二次世界大戦期の日本に関する問題は戦前の首相について理解が曖昧だと解答が難しいものでした。
⑥経済
財政や景気に関する経済の総合問題でした。景気変動に関する語句記述は字数指定のため、解答に迷った受検生もいたと思われます。
⑦政治
国民の義務や裁判所、国際協力に関する政治の総合問題でした。違憲立法審査権に関する記述問題は空欄直前の文章をよく検討しなければなりませんでした。

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