埼玉県公立高校 2019年入学者選抜問題分析
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埼玉県公立高校 2019年入学者選抜問題分析

英語(学力検査問題)

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①リスニング問題:小問数11
問題の形式は例年通りで、No.1~No.3は質問の答えになるイラストを選ぶ問題、No.4、5、7は質問の答えになる英文を選ぶ問題、No.6は放送文の内容に関する質問の答えになるように、与えられた英文の空所を補う問題でした。2019年から、問題中の指示も英語で放送が行われました。
②適語補充:小問数4
例年と同様に、日本語の文と同じ意味になるように、英文中の空所に補う単語を答える問題でした。答える単語はいずれも基本的な単語のため、確実に正解しておきたい大問です。
③物語文の読解(約440語):小問数6
中学生の男の子が英語スピーチのテーマを考える内容で、受検生にとって理解しやすい英文でした。いずれの設問も解答の根拠を本文中から容易に見つけられたと思われます。英文記述と和文記述がともに出題され、要点をまとめる力が要求されました。
④対話文の読解(約705語):小問数8
高齢者の労働や地域における活動に関する学校選択問題と共通の英文を読み、それについての問いに答えるものでした。内容一致選択だけでなく、大問3と同様に、英文記述と和文記述がともに出題されています。問4は本文の内容と一致するグラフを選ぶ問題で、正確な読み取りが必要とされました。
⑤条件英作文:小問数1
英語の学習法について5文以上の英文を書く問題です。自分の考えとその理由をまとめる必要がありました。日頃から英作文を書く練習を積むことが有効でした。

英語(学校選択問題)

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①リスニング問題:小問数11
問題の形式は例年通りで、No.1~No.3は質問の答えになるイラストを選ぶ問題、No.4、5、7は質問の答えになる英文を選ぶ問題、No.6は放送文の内容に関する質問の答えになるように、与えられた英文の空所を補う問題でした。2019年から、問題中の指示も英語で放送が行われました。
②対話文の読解(約705語):小問数8
高齢者の労働や地域における活動に関する学力検査と共通の英文を読み、より応用的な問いに答えるものでした。基礎的な文法や、本文中の表現をほぼそのまま用いて答えることができる問いが多く、確実に得点しておきたい大問でした。
③説明文の読解(約770語):小問数11
日本のサンゴの保護活動についての説明文でした。3年続けて、環境に関連した理科的な英文でした。問2は文脈に合わせて動詞を変化させる問題ですが、特にBは注意が必要です。問3の和文記述は、解答の根拠が下線部の前後にないため、考えながら読み進める必要がありました。問5の英文記述は本文中の表現をほぼそのまま用いて答えることができる問題でした。2018年と同様の形式で本文の要約問題が出されています。
④条件英作文:小問数1
情報リテラシーについての英文を読み、自分の考えを条件に従い40語以上50語程度で書く問題です。2018年のAI(人工知能)に続き、受検生が日常的に考えることの少ないテーマであり、その場で考えをまとめ英語で表現する必要がありました。

数学(学力検査問題)

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①小問集合
12問の小問集合で構成され、大半が基本問題なので、手早く確実に得点を重ねたい大問でした。ただし、(11)の文章題は、不定方程式の立式やその計算に苦労した受検生が少なからずいたと思われます。
②小問集合
(1)標本調査、(2)空間図形、(3)作図、(4)証明の4問構成でした。(1)は典型問題で、(3)は特別角の作図方法、(4)は平行四辺形の成立条件がそれぞれ問われました。いずれの小問も標準レベルですが、作図や証明も含まれていて、時間の使い方がポイントになりました。
③二次関数
放物線と直線に関する問題でした。(1)は三角形の求積、(2)は比例定数について問われました。いずれも基礎から標準レベルの問題なので、手早く完答したい大問でした。
④円
(1)は与えられた線分比を用いた基本問題、(2)は折り返しに関する説明と半円の内部の求積問題でした。いずれの小問も特別角の利用が鍵となりました。(2)①はうまく文章で表すことができなかった受検生も多かったと思われます。

数学(学校選択問題)

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①小問集合
全10問の小問集合で、2018年と同様の難度でした。大半が基本問題なので、確実に得点を重ねたい大問でした。ただし、(8)の文章題は、立式やその計算に苦労した受検生が少なからずいたと思われます。
②小問集合
(1)作図、(2)場合の数の2問構成でした。(1)は特別角の作図を組み合わせることで、容易に正解にたどり着けたと思われます。(2)は組合せの数え上げ方によって解答時間や正答率に差がついたことでしょう。
③二次関数
放物線と直線に関する問題でした。(1)は三角形の求積、(2)は比例定数について問われました。いずれも基礎から標準レベルの問題なので、手早く完答したい大問でした。
④円
(1)は与えられた線分比を用いた基本問題、(2)は折り返しに関する説明と半円の内部の求積問題でした。いずれの小問も特別角の利用が鍵となりました。(2)①はうまく文章で表すことができなかった受検生も多かったと思われます。
⑤正四角すい

(1)は三角形の合同の証明問題、(2)は正四角すいの高さや正四角すいを切断してできる三角すいに関する問題でした。(2)②は答えに至るまでの過程が多いうえに、解法の記述が要求されていたため、この問題にどのくらい時間が費やせたかがポイントでした。

国語

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①額賀澪『ジョックロックに笑え』
野球部元エースの主人公と、彼を応援する吹奏楽部部長を取り巻く人間関係を描いた小説文でした。登場人物が多く、それぞれの立場や心情を整理しながら読み進める必要がありました。例年通り空欄補充形式の記述問題が出ていますが、制限字数は短く、空欄の前後がヒントになるため素早く処理したいところです。
②漢字の読み取り・書き取り・国語の知識・会話文
漢字・文法・語句の知識が問われた点はここ数年と同じです。しかし2019年はこれらに加えて、新聞の投書記事と、それに関する話し合いの様子についての読解問題が出されました。例年の大問2に比べて「読まなければならない量」は増加しましたが、複雑な読解は必要ありませんでした。
③船木亨『現代思想講義』
「マナー」と「ルール」について論じた文章でした。抽象的なテーマではありますが、具体的な状況を例に挙げながら説明しているため読みにくさはありません。空欄補充形式の記述問題では、空欄の前後や指定語句をヒントにして、過不足のない解答を作ることが求められました。
④『十訓抄』
著名な歌人と貴族のやりとりを描いた説話文でした。敬語表現に注目し、動作主を正確に把握する必要がありました。制限字数15字以内の記述では、必要な内容を端的にまとめる力が求められました。
⑤条件作文
資料を参考にしながら「読書を推進するための取り組み」について自分の考えを述べるという内容でした。自分なりに問題を提起し、解決案を示せるかどうかがポイントでした。

理科

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①小問集合(物理、化学、生物、地学)
各分野からの小問集合でした。典型問題がほとんどなので、全問正解したい内容でした。
②火山(地学)
岩石と火山に関する問題でした。正確な知識の定着とともに、正しく記述する力を確かめる内容でした。難度は高くないものの、学習量で得点差がつきやすい大問と言えます。
③生態系(生物)
生態系と分解者の実験に関する問題で、正しく問題文を読まないとミスしやすいつくりのため、丁寧に解き進めたい大問でした。問5はやや見慣れない内容が含まれていて、実験結果について考察したうえで、時系列に沿って記述する力を測る問題でした。
④化学変化(化学)
化学変化の実験から原子の質量比を考察する問題でした。問題文の誘導にしたがって、解き進める必要がありました。問4、5は例年の化学分野の解法記述の問題としてはやや難度の高いものですが、類題の演習経験があれば対応しやすかったと思われます。
⑤浮力(物理)
物体にはたらく浮力を調べる実験に関する問題でした。実験結果から適切に数値を抽出して、注意深く問題を解く必要がありました。問5は解法を記述する力とともに、浮力の正確な理解が求められていて、習熟度で得点差がつきやすい問題でした。

社会

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①世界地理
世界地図が題材とされ、六大陸、緯度・経度、宗教に関する基礎知識が求められました。例年通り、各国の統計資料を読み取る問題も出され、問われていることを落ち着いて調べる必要がありました。
②日本地理
九州地方と中国・四国地方が題材とされ、地形図は高知県のものが取り上げられました。記述問題は資料を活用し、群馬県と比較した高知県のなすの出荷の特色を説明するもので、確実に正解したい問題でした。
③前近代史
奈良時代から江戸時代までの仏教に関連する出題でした。さまざまな出来事を時代ごとに整理して理解すること、各時代の主要な人物について理解を深めることなどが対策になりました。
④近現代史
例年通り、近代以降の年表が題材とされました。年号の並べ替え問題では幕末から明治時代の出来事の推移が問われ、同時期の諸外国との関わりを意識して学習しておく必要がありました。
⑤公民
人権、国会と内閣の関係、裁判、市場経済、銀行、財政、国際連合、国際貢献といった公民の各分野からまんべんなく出題されました。基礎事項を広く学習しておくことが対策になりました。
⑥総合
ロシアで開催されたサッカーワールドカップに出場した国の歴史や地理について問われました。年表の穴埋め問題に正解するためには、鎖国の体制が固まるまでの推移を正確に理解している必要がありました。

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