【親子インタビュー】苦手意識と向き合えた高校受験。自信を胸に、都立西高合格をつかむ!
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【親子インタビュー】苦手意識と向き合えた高校受験。自信を胸に、都立西高合格をつかむ!

高校受験 SAPIX中学部

中1の春にアメリカから帰国したSさんは、中2の4月、個別指導塾からSAPIXに転塾。主体的に学習計画を立てて目標への道のりを歩んだことにより、第一志望の都立西高をはじめ、受験した五つの高校全てに見事合格しました。しかし、受験モードに入ったのが中3の夏と、エンジンがかかるまでに少し時間を要したようです。そんなSさんに、SAPIXで過ごしたご自身の合格までの日々を、お母さまと共に振り返っていただきました。

※Zoomを使用して2021年12月18日に取材を行いました。
※この記事は2022年2月1日に刊行されたSAPIX中学部の受験情報誌『スクエア』211号に掲載された記事のnote版です。

中2で個別指導塾からSAPIXへ
集団塾ならではのプレッシャーも

――SAPIXに入室したきっかけを教えてください。
Sさん:SAPIXに入室したのは、中2の4月です。家から近くて通いやすいことに加え、SAPIX小学部に通っていた友人から「授業が楽しい」と聞いていたので、気になっていました。また、以前に母が進学相談に伺って説明を受けたことがあったのも、SAPIXを選んだ理由の一つです。
お母さま:娘は小4の2学期からアメリカで暮らしていたので、日本への帰国が決まった時、高校受験に関してSAPIXに相談に伺ったことがありました。中1の5月に帰国してからは個別指導塾に通っていたのですが、どうも真剣味が足りないと感じていました。「高校受験に向けて集団塾に変えた方がいいのでは」と話したところ、本人が選んだのがSAPIXでした。

――実際に通塾してみていかがでしたか。
Sさん:まず、授業のレベルの高さに驚きました。特に、苦手な数学は学校の授業よりかなり進んでいて、先生が話していることが理解できず、焦った記憶があります。でも、数学の先生がとても面白かったので、苦手科目でも嫌いになりませんでした。ただ、中2の頃は「受験までまだ時間がある」と思って、数学にはなかなか手を付けられませんでした。
得意だった英語と国語は、学校の授業では少し物足りなかったので、SAPIXの授業がより楽しく感じられました。
お母さま:中2の頃は授業についていくのに一生懸命で、学習ペースをなかなかつかめなかったようです。

――個別指導から集団授業に変わってどのように感じましたか。
Sさん:同じクラスの人と自分を比べることができ、良くも悪くもプレッシャーを感じました。クラスメートの中には、私が思いつかないような簡潔にまとまった数学の解法を考え出したり、帰国生ではないのに英文法を極めていたりする人がいて、授業ではいつも「すごいな」と感心していました。

中3の夏に心機一転
苦手な数学の成績も大躍進

――中3になってからはどうでしたか。
Sさん:いよいよ中3になるという時に、新型コロナウイルスの影響でSAPIXも学校も休みになり、受験生の自覚を持てないまま、課題もため込んでしまいました。6月にSAPIXの先生から課題提出日の連絡が来た時には、手を付けていないテキストが机の上に積まれた状態だったんです。必死になって終わらせたものの、授業が始まってみると、やはり定着していませんでした。クラスの人たちはしっかりやっていたので、私だけ遅れてしまって……。
お母さま:休み明けに「課題ができていない」と娘が困っていたのを覚えています。中2の時とは違って受験が迫るなかだったので、遅れを取り戻すのは本当に大変だったと思います。

――中3の夏頃には、そんな状況にも変化があったと聞いています。
Sさん:はい。中3の夏休みは2週間しかなかったのですが、SAPIXの先生から「たとえ期間が短くても、夏休みにサボると9月には成績が一気に下がってしまうよ」と、発破を掛けられたんです。その言葉をきっかけに、「このままだと受験に失敗してしまうかも。頑張らなくては!」という気持ちになり、勉強する時間を増やし、方法も変えて学習に取り組み始めました。ようやく受験生としての自覚が芽生えてきたのだと思います。

――具体的にはどのように変わったのでしょうか。
Sさん:例えば、それまで数学の問題は10分くらい考えて分からなかったら答えを見たり、先生に聞いたりしていたのですが、分からない問題はじっくりと時間を掛けて考えるようにしました。それに加え、先生からアドバイスされていたことも実践するようになりましたね。英語は文法が苦手で、テキストの解き直しをするように言われていたので、繰り返し何度もやりました。
お母さま:その頃から、机に向かっている時間がかなり多くなったと思います。
Sさん:8月には、自分の生活に合わせて新たな勉強時間の使い方を確立していきました。すると、数学のテストはいつもクラス内で最下位だったのに、夏休み明けの復習テストではクラスでトップの成績を取ることができたのです。夏に数学の力が大きく伸びたことを実感しました。

――それはすごいですね。夏休みにはどのくらい勉強していたのでしょうか。
Sさん:数学の他に、理科と社会の基本事項、英文法などを中心に、何も予定がない日は10時間くらい勉強していました。得意な国語には時間を割きすぎないように注意し、他の科目に時間を使うようにもしました。

――アメリカでの生活が長かったのに、国語が得意だったのですね。
Sさん:そうですね。本が大好きなので、アメリカで通っていた日本語の補習校では、子どもの図書室ではなく、PTAの図書室で大人向けの本を読んでいました。そのため、日本語の読解力が付いたのかなと思います。

安定した科目で苦手をカバー
数学の偏差値ダウンでもA判定

――中3の夏休み明けには数学の力が伸びたとのことですが、その後は受験本番まで順風満帆に進みましたか。
Sさん:そうでもありません。12月の入試直前サピックスオープンの数学では、小問をほぼ全部間違えてしまい、偏差値は40台前半でした。それまで数学の成績が順調に上がっていて、この模試でも「小問は全問解けた!」と思っていたので、先生に呼ばれて答案を見た時には「あれっ?」となりました(笑)。さらに、1月の都立日比谷・西高入試プレでも、数学で偏差値30台の成績を取ってしまったので、順風満帆とはとても言えないと思います。でも、自分ではそれほど気にしていませんでした。私はできることを淡々と進めていくタイプなので、模試などの結果で一喜一憂することはあまりなかったのです。
お母さま:数学以外の科目の成績が安定していて、総合的にはずっと志望校にA判定が出ていたので、私も特に問題はないと考えていました。夏休み明けには、理科もすごく伸びていたようです。
Sさん:理科と社会は、夏休みに基本事項をきちんと復習した成果が出て、どちらも力が付きました。数学は、他の科目でカバーしようと決めていたので、落ち着いた気持ちでいられたのかもしれません。

――志望校は、どのように決めましたか。
Sさん:通学にかかる時間など、母の意見を取り入れながらも、基本的には自分が行きたいと思う学校を志望校にしました。第一志望の都立西高は、中2の時に母と一緒に見学会に行き、「良い学校だな」と思ったのがきっかけで志望するようになりました。第二志望のICU高は家が近かったこともあり、最初から志望校の一つ。第三志望の筑波大附高は、中3になってから挑戦してみたいと思った学校です。校則が自由なところに魅力を感じました。
お母さま:説明会には中2の夏頃から時間のある時に少しずつ参加していました。中3になってからはコロナ禍で説明会がオンラインになったり、すぐに定員がいっぱいになったりしていたので、早めに見学に行って学校の雰囲気が分かったのは、結果的に良かったです。

失敗は引きずらずに切り替え
受験校全ての合格を勝ち取る

――入試前日や当日の様子を教えてください。
Sさん:最初の入試はICU高で、前日は少し勉強して早めにベッドに入り、当日も落ち着いて試験に臨むことができました。ICU高の試験は手応えがありましたが、筑波大附高は出題範囲や出題方法が従来と違っていて、理科の時間配分を失敗して空欄を六つも作ってしまい、「これは落ちたな」と思いました。

――その後の入試に影響はありませんでしたか。
Sさん:終わったことはくよくよ悩んでいても仕方ないので、「次へ進もう」と心を切り替えました。
お母さま:娘は、昔から割と引きずらないというか、切り替えが早いタイプ。筑波大附高の入試の時も「理科で空欄があった!」と騒いでいましたが、その後は気にしていない様子でした。

――では、第一志望の都立西高の入試はいかがでしたか。
Sさん:今年の都立西高の入試は、英語と数学の平均点がとても低くて、理科も例年より低かったと思います。私も、得意の英語で最初の大問にかなり時間を使ってしまい、焦りました。また、出願は中学校がまとめてしていたので、受験番号の前後は同じ学校の人たち。そのため、「不合格だと分かってしまうから嫌だな」と思いました(笑)。でも、そのおかげで席が近かったので、昼休みは友達と過ごして、午後の試験に向けての緊張を和らげることができました。
お母さま:試験の後に、「理科も数学も英語も難しかった」と話してはいましたが、SAPIXであれだけ多くの試験を受けて、ずっと安心できる判定が出ていましたから、私はあまり心配していませんでした。難しいと感じたのは娘一人ではないだろうな、と。

――最終的に、他の併願校も含め、受験した5校全てに合格という素晴らしい結果でした。高校生活はいかがですか。
Sさん:勉強の内容がとても難しくなり、学習時間を確保するのが大変ですね。しかし、勉強だけでなく、部活動や行事にも一生懸命に取り組むのが西高生の特長です。私もバレーボール部に所属して、日々練習に励んでいます。行事では、春と夏にクラス対抗でスポーツや百人一首などを競う「クラスマッチ」が大好きです。6月に実施された夏のクラスマッチでは、クラスメートとの仲も深まりました。読書や植物園散策など、趣味の時間も楽しんでいます。

Sさんの受験カレンダー

SAPIXのテストで成長を実感し
逃げない気持ちを持てるように

――受験を終えて、成長したなと感じることはありますか。
Sさん:長時間の勉強や、苦手なことにも向き合う精神力が身に付きました。中2の時には「苦手なものは苦手」と開き直って、数学や英文法から逃げてしまい、何の努力もせずに諦めようとしていました。SAPIXでは周りのレベルが高いので、苦手な数学では他の人が6~7割取っている過去問で、私だけ3割しか取れず、「勉強しても意味があるのかな」と思ったこともありました。それでも、次第に模試の点数が上がり、復習テストや過去問でも点数が取れるようになって成長を感じると、周りと自分を比べて焦ることもなくなりました。受験を乗り越えた今は、勉強だけではなく、他の苦手なことにも向き合えるようになった気がします。
お母さま:中3になって目標がはっきりしてからは、親から見ても、かなりの時間を勉強に費やしていましたね。何より一つの目標に向かって頑張るという経験をしたことが良かったと感じています。SAPIXはテストが多く、その都度比較して自分の成績の伸びが分かるので、良い緊張感があったと思います。

――受験をサポートする上で、お母さまが心掛けていたことはありますか。
お母さま:あまり口出しをしないようにする、ということぐらいです。過去問を始めるタイミングが分からなかったので、中3の冬に心配になって「やらなくていいの?」と聞いてしまいましたが、それもちゃんと自分でスケジュールを決めて進めていたようです。そうしたスケジュール管理も含めて、「勉強は自分で試行錯誤しながらやっていくことが大切なんだな」と考え、なるべく本人に任せるようにしていました。

――内申点について気を付けていたことや後輩へのアドバイスがあれば教えてください。
Sさん:内申点は中1・2から高評価を取るように頑張ると良いです。私は中3で筑波大附高を志望校に入れましたが、都立校とは違って中学3年間の平均の内申点が必要でした。これがあまり取れていないと、ペーパーテストでより高い点数を取る必要があります。それから、実技科目の内申点については、ペーパーテスト対策に加え、課題の提出、授業への出席や参加態度など、努力すればできることをきちんとすることが大切ですね。

――最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
Sさん:やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が、はるかに大きいです。「面倒くさいな」「本当にやる必要があるのかな」と疑うことがあっても、やった方がいいと思います。それから、いつもご飯やお弁当を作ってくれる家族に、ちゃんと「ありがとう」「ごちそうさま」と伝えてください。
お母さま:都立西高に進学が決まった時、娘は「自分で選んで、自分で決めた学校に受かったことがすごくうれしい」と話していました。中学校まで公立校に通ってきたお子さんにとっては、自分で選択した進学目標に向かって努力する初めての経験が、高校入試だと思います。親はできるだけ口を出さずに、15歳になる本人の自主性を尊重して、「自分自身で計画して頑張る」という経験をさせることが大事だと思います。受験生の保護者の皆さん、応援しています。

◇SAPIX中学部 調布校 担当講師より、Sさんへメッセージ
Sさんは読解力が高く、入室当初から国語と英語がとてもよくできていました。数学などの苦手科目には、あまりしっかりと向き合えていない時期もありましたが、中3になってからは積極的に質問しにくるなど、少しずつ変化が見え始めました。なかなか結果が出ない時期も、講師の言うことを信じて前向きに努力していたと思います。
得意な英語は、長文はしっかりと読めていたものの、基本的な文法問題で失点することがありました。しかし、それを指摘された後は、基本問題にもしっかりと取り組むようになりました。そういった「素直さ」が、Sさんが受験で素晴らしい結果を出した大きな要因だと思います。
受験直前になると、多くの生徒が不安そうな表情を浮かべますが、Sさんは「やるべきことはやった」という充実感からか、むしろ楽しそうに見えたのがとても印象に残っています。その様子から、「Sさんはきっと大丈夫だ」と、私たち講師は感じていました。
SAPIXでの学びを生かして、これからもますます多くのことにチャレンジしていってほしいと思います。


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