神奈川県公立高校 2021入学者選抜問題分析
見出し画像

神奈川県公立高校 2021入学者選抜問題分析

英語

画像1

①リスニング問題:小問数7
例年通り3部構成での出題でした。あらかじめ問題用紙に目を通し、注意すべきポイントを絞りこむことができれば解きやすいでしょう。
②語彙:小問数3
対話文の空所に適切な単語を入れる問題で、ミスをしやすい単語が毎年出されています。
③適語句選択:小問数4
英文の空所に適切な語句を選んで補う問題です。例年通り正しい動詞の形を選ぶ問題が中心に出されました。
④並べかえ英作文:小問数4
対話の流れに合うように、不要な1語を使わずに与えられた語を並べかえる問題でした。日本語がないため、文脈を考えて英語を組み立てる必要がありました。
⑤条件英作文:小問数1
A~Cの絵とその説明が時系列に与えられ、Bの説明にある空所に適切な英語を5語以上で書く問題でした。絵の下に与えられた条件に注意する必要がありました。
⑥説明文の読解(約595語):小問数3
グラフの読み取りを含む、食品ロスに関する生徒の発表についての出題でした。( ウ) の内容一致をいかに時間をかけずに解くことができたかで差がついたと思われます。
⑦短文の読解:小問数2(約485語)
地図や表の読み取りを含むのが特徴的でした。( イ)はある記事とそれに関連する表についての問題で、必要な情報がやや見つかりにくい難問でした。
⑧対話文の読解(約800語):小問数3
生徒たちによるボランティア活動に関する対話文でした。( ア) では、スピードだけではなく、対話の中で説明されている内容を正確に理解する精読の力も問われました。

画像2

数学

画像3

①計算問題
2020 年までと同様に選択式で、正負の数、文字式、平方根の基本的な計算問題でした。時間をかけず確実に得点したい問題と言えます。
②小問集合
因数分解、二次方程式、二次関数の変化の割合、不等式、整数、円と角度の6問でした。いずれも基本問題です。この大問もミスなく処理する必要があります。
③小問集合
( ア) 三角形の合同と面積比の活用、( イ) 資料の整理、( ウ) 水量変化とグラフ、( エ) 割合の文章題でした。( イ) では、度数分布の表し方が見慣れない形で、戸惑った受検生もいたことでしょう。処理に時間がかかる問題が多く、後の大問のために時間をどれだけ残せたかが合否に影響したと考えられます。
④二次関数
例年通り、放物線と直線を組み合わせた問題でした。( ア)、( イ) は確実に正解したい問題です。( ウ)は条件を満たす点の取り方によって、計算量を減らすことができました。
⑤確率
さいころの出目に従って、箱の中のカードを別の箱に移していく確率の問題でした。例年同様、ルールの正確な把握と、丁寧に数え上げる力が求められました。
⑥空間図形
円すいとその表面上の最短距離に関する問題でした。( ア)( イ) は基本的な求積の問題です。( ウ) は類題を解いたことがあれば、必要な図を自分で描いて考えることができたと思われます。

数学

国語

画像5

①漢字・文法・俳句の鑑賞
例年通り、漢字8問、文法1問、韻文(俳句)の鑑賞1 問と幅広い知識が試されました。漢字は2020 年と同様に標準的な難度でした。俳句の鑑賞では情景理解に苦しむ受検生もいたものと考えられます。
②『今昔物語集』
仏像の絵を盗まれた尼の様子を描いた説話集からの出題でした。文中にところどころ現代語訳が付けられているため、大意は把握しやすかったものと思われます。設問はすべて記号選択で、標準的な難度であることから、素早く処理したい大問でした。
③吉川永青『憂き夜に花を』
花火屋である主人公が、飢饉に苦しむ江戸の町を活気づけるために考えを巡らせる様子を描いた小説文でした。時代背景が古く、登場人物が多いため、状況の把握に時間がかかったのではないかと考えられます。設問はすべて記号選択で、落ち着いて読むことができれば十分に対応できるものでした。
④吉見俊哉『知的創造の条件』
ネットの情報と本の情報との違いについて述べた論説文からの出題でした。対比構造が明確に示されているため、内容を理解しやすい文章であったと言えます。解答の根拠を見つけやすい問題が大半を占めているため、手堅く得点しておきたい大問でした。
⑤グラフ・図表と対話文の読み取り
日本の貨物輸送の現状をテーマにしたグラフ・表・対話文を読み取って、各設問に答えるという内容です。受検生になじみのないテーマからの出題であるため、一つ一つの資料や対話文を丁寧に読み解いていく必要がありました。

国語

理科

画像7

①小問集合(物理)
(ア)電子線、(イ)電気回路、(ウ)凸レンズに関する問題でした。例年通り、与えられた情報を整理する力が問われました。
②小問集合(化学)
(ア)状態変化、(イ)化学反応式、(ウ)化学電池に関する問題でした。(イ)はやや見慣れない形式で、(ウ)では細かな条件の把握が求められました。
③小問集合(生物)
(ア)顕微鏡、(イ)植物、(ウ)人体に関する問題でした。図をよく見たうえで、選択肢の正誤を慎重に判断する必要がありました。
④小問集合(地学)
(ア)地震、(イ)岩石、(ウ)天体に関する問題でした。いずれも基本事項を確認するものでした。
⑤運動(物理)
運動に関する典型的な問題でした。計算量がやや多い問題、受検生が間違えやすい観点を扱った問題が見られました。記述問題は字数が少なく、書きやすいものでした。
⑥溶解度(化学)
溶解度と濃度に関する典型的な問題で、基本事項についての正確な理解が求められました。
⑦遺伝(生物)
題材自体はやや見慣れないものの、典型問題が多く、対応しやすいものでした。
⑧天気(地学)
与えられた図や文章を用いて考察していく形式の問題でした。やや見慣れない問題についても、誘導にしたがって解いていけば対応が可能でした。

画像8

社会

画像9

①世界地理
ある詩を題材とした出題でした。例年通り統計を読み取る問題が出されましたが、2020 年と比べ選択肢の数が減ったこともあり難度は高くありませんでした。
②日本地理
同じ地域の現在と過去の2枚の地形図に関する出題でした。統計を読み取る過程を完成させるものは神奈川県公立校の過去の入試問題では例がないものでした。
③日本史
古代から近世までの文化財に関する問題でした。文化や争乱など幅広い範囲からの出題でした。
④歴史
ホテルの歴史を題材とした出題でした。歴史的事象の起きた年代を把握しているかどうかが試される定番の問題をはじめ、すべて基本的なものでした。
⑤公民
都道府県をテーマとする4つの文章に関する出題でした。日本の習慣に関する問題は頻出かつ基本的なもので、選択問題も冷静に対応すれば十分に正解できるものでした。
⑥公民
「きまり」についてまとめられたメモに関する問題でした。基本的な事項を把握していれば正解できる問題が多く、資料を読み取る問題も慎重に取り組むことで得点できるものでした。
⑦総合
地形図をテーマとする問題でした。2021年で唯一出された記述問題は指定語句と字数指定があり、解答を作成しやすいものでした。

社会


難関国・私・公立高校を目指す小学5年生~中学3年生を対象とした進学指導塾、SAPIX中学部です。受験生とその保護者の皆さまに、「学習や志望校探しのヒント」や「学習のモチベーションアップにつながる読み物」などをお届けします。受験に向けた情報収集ツールの一つとしてご活用ください。