早稲田大学高等学院 2022年出題傾向リサーチ
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早稲田大学高等学院 2022年出題傾向リサーチ

高校受験 SAPIX中学部

英語

A 適語句選択・適語補充・正誤:小問数12

2021年に引き続き、文法問題が独立した大問で出されています。基本的な問題が多く、時間をかけずに処理したいところです。日常生活でよく使うカタカナの略語を書かせる問題も出されました。

B 説明文の読解(約690語):小問数19

理科の学習に絵や音楽など芸術の要素を取り入れることで得られる効果について、ある実験データを交えて具体的に説明した文です。早大学院の特徴と言える熟語や文法の知識に関する問題が多く出されています。また、本文のタイトルとして適切なものを選ぶ問題は近年頻出です。長文の大問が3題に増え、総語数が2000語を超えていることに加え、内容が複雑で、素早く解答の要素を見つける力が求められています。

C エッセイの読解(約620語):小問数9

カフェで見た男女のやり取りから、不安や悩みを抱える他者への思いやりについて筆者が考えるエッセイです。Ⅰ~Ⅷは、本文の内容に関する英語の質問に対して適切なものを選ぶ形式で、2021年に引き続いての出題です。Ⅸの英文記述問題では、文脈把握だけでなく思考力が問われています。

D 物語文の読解(約810語):小問数9

ある少年の独創的なアイディアと、それを実現させようとする過程を描いた物語文です。8問中6問は、大問Cにも見られる本文の内容把握に関する記号選択形式の問題です。Ⅶは本文中の空所、Ⅷは与えられた英文中の空所に、それぞれ当てはまる英単語を答える問題で、いずれも本文全体から推測して答えを導く必要がある難問です。

数学

①計算小問

(1)は年度を絡めた方程式、(2)は未定係数を含む連立方程式の問題でした。(1)は戸惑った受験生もいたかもしれませんが、落ち着いて処理したい問題でした。(2)は演習経験のあった受験生も多かったと思われます。

②平面図形

有名な二等辺三角形からの典型的な出題でした。早大学院の受験生であれば悩むことはなかったと思われます。計算ミスさえしなければ全問正解できる大問でした。また、残りの大問を考えるといかに手早く処理できたかも重要でした。

③二次関数

近年出題が続いている、図が与えられていない二次関数と図形の問題でした。2021年以前に比べると比較的取り組みやすい内容なので、大問2と同様、ミスなくかつ時間をかけずに正解したい大問です。

④整数

累乗した整数を7で割ったときの余りを並べてその規則性を考察する問題でした。(2)以降は、数が大きくなるので注意深く計算する必要がありましたが、落ち着いて処理すれば正解できたと思われます。大問4までにうまく時間を残すことができたかどうかで差がついたことでしょう。

国語

①苅谷剛彦『コロナ後の教育へ』

教育現場で主体性をどのように育成すべきかについて論じた文章からの出題です。6問出された抜き出しはすべて字数指定が明確なものでしたが、高レベルな語彙の知識が求められるものもあり、全体的に高難度でした。また、2問出された記号選択のうち1問は、傍線部自体の意味が難しいうえに、「関連するもの」を選べという見慣れない問い方だったため、戸惑った受験生が多かったと考えられます。2021年まで2年連続で出されていた四字熟語の空欄補充は2022年も出されました。

②佐藤弘夫『日本人と神』

近代化に伴う死生観の変化について論じた文章からの出題です。対比が明確で具体例も複数交えて述べられているので、筆者の主張をとらえるのは難しくありません。また、大問1と同様に傍線部の内容に関する記号選択が2問、抜き出しが6問出されていますが、答えに悩む問題が少なかったので、比較的短時間で解答したい大問だったと言えます。大問1と合わせて6問出された漢字は、簡単ではないものも含まれていましたが、対策をしっかりとしてきた受験生は手堅く得点につなげられるものでした。

③『今物語』

鎌倉時代の説話集からの出題です。例年古文は文章が短い傾向にありますが、2022年は約200字という特に短い文章でした。頻出の古文単語の意味についての記号選択が2問、動作の主語を問うものも2問出されています。そのほか、2つに分けられた和歌を元の形に直す問題や、掛詞が何を表しているかを答える問題も出されましたが、いずれも標準的な難度だったので、確実に得点したいところです。

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