高校受験 SAPIX中学部
【入試分析2022】関西圏難関校 入試概況
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンについては、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

【入試分析2022】関西圏難関校 入試概況

高校受験 SAPIX中学部

SAPIX中学部では例年、3月に「高校入試分析会」を開催しています。ここでは「関西圏難関校 入試概況」の内容をご紹介します。

入試の概況

昨年度はコロナ禍で、一部の学校の志願者数が減少しましたが、今年度はその揺り戻しもあってか増加した学校がみられました。

大阪府では、2018年から大阪府立の文理学科を設置する10校が普通科を廃止し、より大学受験に特化した学校になりました。その受験生は私立難関校も受験するようになって、関西圏の高校入試が影響を受けました。

それに先立つ2017年には英語外部検定活用が導入され、英語の民間検定の成績が高校入試に使われるようになりました。大阪府立校の文理学科の受験生では英検®2級以上取得者が大幅に増加し、その受験生が難関私立・国立大附属校も受験するため、求められる英語のレベルは相当上がっています。

私立・国立大附属の進学校では、大教大附池田校舎、西大和学園高など、志願者が増加した高校と、灘高、東大寺学園高、洛南高など、志願者が減少した高校に二極化しました。ただ、来年以降もこの傾向が続くかは予断を許しません。志願者数に左右されない確かな学力を身に付けることが重要です。


各科目の傾向と対策

【英語】
関西難関校の英語には、次の特徴があります。①多義語の知識問題…例えば、「story」に「物語」と「建物の階数」の二つの意味があることなど、多義語の知識を問う問題が頻出します。②比喩表現を日本語で説明する内容把握問題…これは長文に出てくる比喩表現を前後の文脈から類推して答えさせるものです。③英語で表現しづらい日本語を含む和文英訳…「その気になれば」「醍醐味」などを、知っている英単語でどう表現するかを問う出題です。④さまざまなテーマの自由英作文…ことわざや日常的な話題など、灘高、大教大附池田校舎、同志社高、関西学院高といった学校で出題されるため対策が必要です。

今後の学習ポイントでは①語彙と文法の強化、②長文中の日本語記述問題の経験値を上げる、③いろいろなタイプの英作文を書き添削を受ける、④リスニング演習を怠らない、などが重要です。

【数学】
関西難関校の数学には、①試験時間が長めで幅広い分野から出題される、②解答に至るまでのステップが多い、③設問の流れをくみ取る必要があるといった特徴があります。問題文を見ただけで解法がすぐに分かる問題ではなく、最終的に何が求められているのか、さまざまな要素を組み合わせながら解いていく問題が多いです。

合格に向けての学習では、過去問に触れて学校の傾向を把握することが重要。出題傾向が安定している学校が多いので、過去問演習が極めて有効です。また、解答までの課程を記述する習慣を付けることも大切でしょう。答案に途中式を書かせる難関校もありますし、どこで間違えたか、計算ミスがなかったか、後で自己検証しやすくなるからです。

【国語】
昨今の高校入試は標準問題が中心で、知識力と読解力が求められますが、灘高などを中心とした関西難関校では高い記述力も要求されます。また、東大寺学園高、西大和学園高、愛光高、大教大附池田校舎、洛南高などは、記述問題に加え、記号選択や抜き出しもバランス良く出題されます。書かせる問題が多いので、読みやすい字を速く書く練習も必要。関西圏では古文の難問が多いので、しっかりと対策をしましょう。

学習のポイントは、知識の土台をきちんと作ること。知識問題対策だけでなく、読解力を高めるためにも時間をかけて語彙を増やしていきましょう。また、どんな文章を読んでも、要点をつかむ訓練を重ねてください。文章を要約するのが効果的です。最後に、どんな問題が出されても同じ解法を使うことを意識し、普段通り解くことを忘れないようにしてください。

【理科・社会】
入試に理科が必要な学校は、大阪府公立高、兵庫県公立高に加え、早稲田佐賀高、愛光高、久留米大附設高、ラ・サール高、東大寺学園高、西大和学園高、灘高、洛南高、大教大附池田校舎など。公立は高得点勝負になりがちですが、私立・国立大附属校は高難度です。問題を基礎・標準・応用の3段階でレベル分けすると、難関校でも基礎問題の割合が多く、洛南高で7割、灘高で4割を占めますが、複数選択や完答形式が多く、知識の精度が求められます。標準問題では、原子・分子の質量を用いた計算問題が頻出。また、今年は学習指導要領の改訂に伴い、新たに加わった「イオン化傾向」「ダニエル電池」に関する出題が見られました。難関校対策では、中3夏前までに「知識+仕組みの理解」の土台を『一問一答』などで築き、その上に授業や演習で思考力と分析力、そして精度を積み上げていきましょう。

関西難関校入試における社会の難易度は、高い順に、東大寺学園高<西大和学園高・大教大附池田校舎<愛光高・洛南高<大阪府公立校・兵庫県公立校で、東大寺学園高は全国的に見ても最高難度です。高校別の入試対策について、愛光高・洛南高では公立校レベル+αの学習量を、西大和学園高・大教大附池田校舎では、学習量に加え、入試に向けた十分な演習量をこなしましょう。東大寺学園高では、時事問題に対して入念に対策し、教科書内容を超えた知識と、高いレベルの思考力・判断力+スピードを身に付けましょう。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。


関西圏難関校についてもっと知りたい方におすすめのマガジン・記事▼


◆SAPIXの偏差値のひみつ。公開模試と偏差値の上手な活用法
公開模試はただ受験するだけではなく、その結果をどう生かすかも大切です。勉強する上での重要な指標である偏差値の仕組みや、成績資料の上手な活用法、解き直しのポイントなどを下記リンク先で紹介しているので、ぜひ、ご覧ください。


◇受験情報誌『スクエア』無料進呈中
資料請求された方に、受験情報誌『スクエア』最新号を無料進呈中。SAPIX中学部講師による学習アドバイスや、最新の高校入試情報、SAPIX中学部卒業生へのインタビューなど、受験勉強のヒントになる記事が満載です。SAPIX中学部ホームページよりお気軽にご請求ください。

※この記事は2022年6月1日に刊行されたSAPIX中学部の受験情報誌『スクエア』213号に掲載された記事のnote版です。


SAPIX中学部 西宮北口校では、対面形式とオンライン形式のどちらでも受講できるハイブリッド授業を実施しています。交通や時間の制約により、校舎への通塾が難しい方は、パソコンやタブレットを使用して授業を受講いただけます。ICTを活用することで、オンラインでも「双方向授業」を実現しており、講師によるサポート体制も万全です。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!
高校受験 SAPIX中学部
難関国・私・公立高校を目指す小学5年生~中学3年生を対象とした進学指導塾、SAPIX中学部です。受験生とその保護者の皆さまに、「学習や志望校探しのヒント」や「学習のモチベーションアップにつながる読み物」などをお届けします。受験に向けた情報収集ツールの一つとしてご活用ください。